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流れる

幸田文/著

649円(税込)

発売日:1957/12/27

  • 文庫
  • 電子書籍あり

女中が見た芸妓の艶。花柳界に力強く生きる女性たちを活写した幸田文学を代表する傑作。【日本芸術院賞 新潮社文学賞 受賞】

梨花は寮母、掃除婦、犬屋の女中まで経験してきた四十すぎの未亡人だが、教養もあり、気性もしっかりしている。没落しかかった芸者置屋に女中として住みこんだ彼女は、花柳界の風習や芸者たちの生態を台所の裏側からこまかく観察し、そこに起る事件に驚きの目を見張る……。華やかな生活の裏に流れる哀しさやはかなさ、浮き沈みの激しさを、繊細な感覚でとらえ、詩情豊かに描く。

  • 受賞
    第3回 新潮社文学賞
  • 受賞
    第13回 日本芸術院賞 文芸部門

書誌情報

読み仮名 ナガレル
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 304ページ
ISBN 978-4-10-111602-0
C-CODE 0193
整理番号 こ-3-2
ジャンル 文芸作品
定価 649円
電子書籍 価格 605円
電子書籍 配信開始日 2022/03/04

著者プロフィール

幸田文

コウダ・アヤ

(1904-1990)東京生れ。幸田露伴次女。1928(昭和3)年、清酒問屋に嫁ぐも、十年後に離婚、娘を連れて晩年の父のもとに帰る。露伴の没後、父を追憶する文章を続けて発表、たちまち注目されるところとなり、1954年の『黒い裾』により読売文学賞を受賞。1956年の『流れる』は新潮社文学賞、日本芸術院賞の両賞を得た。他の作品に『闘』(女流文学賞)『父・こんなこと』『おとうと』『台所のおと』『きもの』『木』『雀の手帖』『崩れ』『包む』など。

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