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雪の花

吉村昭/著

605円(税込)

発売日:1988/04/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

天然痘の大流行に立ち向かう町医者・笠原良策。疫病との闘いに生命を賭けた医師の生涯を描く。【吉村文学・感動の傑作】

数年ごとに大流行して多くの人命を奪う天然痘。それに絶対確実な予防法が異国から伝わったと知った福井藩の町医・笠原良策は、私財をなげうち生命を賭して種痘の苗を福井に持ち込んだ。しかし天然痘の膿を身体に植え込むなどということに庶民は激しい恐怖心をいだき、藩医の妨害もあっていっこうに広まらなかった……。狂人とさげすまれながら天然痘と闘った一町医の感動の生涯。

  • 映画化
    雪の花 ―ともに在りて―(2025年1月公開予定)

書誌情報

読み仮名 ユキノハナ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 192ページ
ISBN 978-4-10-111723-2
C-CODE 0193
整理番号 よ-5-23
ジャンル 文芸作品、歴史・時代小説
定価 605円
電子書籍 価格 440円
電子書籍 配信開始日 2012/09/01

著者プロフィール

吉村昭

ヨシムラ・アキラ

(1927-2006)東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)等がある。

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