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ふぉん・しいほるとの娘〔上〕

吉村昭/著

1,045円(税込)

発売日:1993/03/30

  • 文庫
  • 電子書籍あり

激動の時代に翻弄される一人の少女。長崎に西洋医学を伝えたシーボルト、彼には遊女との間に生れた娘がいた。吉村文学の代表作。

幕末の長崎で最新の西洋医学を教えて、神のごとく敬われたシーボルト。しかし彼は軍医として、鎖国のベールに閉ざされた日本の国情を探ることをオランダ政府から命じられていた。シーボルトは丸山遊廓の遊女・其扇を見初め、二人の間にお稲が生まれるが、その直後、日本地図の国外持ち出しなどの策謀が幕府の知るところとなり、厳しい詮議の末、シーボルトは追放されお稲は残される。

書誌情報

読み仮名 フォンシイホルトノムスメ1
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 704ページ
ISBN 978-4-10-111731-7
C-CODE 0193
整理番号 よ-5-31
ジャンル 文芸作品、歴史・時代小説
定価 1,045円
電子書籍 価格 979円
電子書籍 配信開始日 2013/05/03

著者プロフィール

吉村昭

ヨシムラ・アキラ

(1927-2006)東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)等がある。

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