島抜け
693円(税込)
発売日:2002/09/30
- 文庫
- 電子書籍あり
流刑、脱島、漂流、逃亡、男たちに自由の日は訪れたか。種子島に流された講釈師瑞龍の壮絶な逃避行を描く。
読んだ講釈が幕府の逆鱗に触れ、種子島に流された大坂の講釈師瑞龍。島での余生に絶望した瑞龍は、流人仲間と脱島を決行する。丸木舟で大海を漂流すること十五日、瑞龍ら四人が流れついた先は何と中国だった。破船した漂流民と身分を偽り、四人は長崎に送り返される。苦難の果て、島抜けは見事に成功したかに思えたが……。表題中篇をはじめ、「欠けた椀」「梅の刺青」の三篇を収録。
書誌情報
読み仮名 | シマヌケ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 272ページ |
ISBN | 978-4-10-111744-7 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | よ-5-44 |
ジャンル | 文芸作品、歴史・時代小説 |
定価 | 693円 |
電子書籍 価格 | 482円 |
電子書籍 配信開始日 | 2012/09/01 |
著者プロフィール
吉村昭
ヨシムラ・アキラ
(1927-2006)東京・日暮里生れ。学習院大学中退。1966(昭和41)年『星への旅』で太宰治賞を受賞。同年発表の『戦艦武蔵』で記録文学に新境地を拓き、同作品や『関東大震災』などにより、1973年菊池寛賞を受賞。以来、現場、証言、史料を周到に取材し、緻密に構成した多彩な記録文学、歴史文学の長編作品を次々に発表した。主な作品に『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(読売文学賞、芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)等がある。
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