
若き日の友情―辻邦生・北杜夫 往復書簡―
825円(税込)
発売日:2012/10/30
- 文庫
単行本未収録の書簡20通を新たに追加した決定版! 北杜夫没後一年。
辻邦生22歳、北杜夫20歳。旧制高校で出会った二人の青年は、真情を吐露し、励ましあい、敬愛するトーマス・マンの死について、文学と人生について語り合った。大学の下宿先の仙台から、留学先のパリから、そして「どくとるマンボウ航海記」の船上から──。単行本未収録の新発見20通を含む、昭和23年から昭和36年までの180通を超える、日本文学史上貴重な書簡を収録した決定版。
目次
まえがき 辻邦生さんについて 北杜夫
I 1948年3月10日~1957年9月27日
II 1958年11月14日~1959年4月12日
III 1959年5月12日~1961年5月15日
II 1958年11月14日~1959年4月12日
III 1959年5月12日~1961年5月15日
あとがき 「われもまたアルカディアにありき」 辻佐保子
180通を超える手紙が伝える熱い友情のドラマ 北杜夫×辻佐保子
索引
180通を超える手紙が伝える熱い友情のドラマ 北杜夫×辻佐保子
索引
書誌情報
読み仮名 | ワカキヒノユウジョウツジクニオキタモリオオウフクショカン |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 456ページ |
ISBN | 978-4-10-113161-0 |
C-CODE | 0195 |
整理番号 | き-4-61 |
ジャンル | 文学賞受賞作家 |
定価 | 825円 |
著者プロフィール
辻邦生
ツジ・クニオ
(1925-1999)東京生れ。1957(昭和32)年から1961年までフランスに留学。1963年、長篇『廻廊にて』を上梓し、近代文学賞を受賞。この後、芸術選奨新人賞を得た1968年の『安土往還記』や1972年に毎日芸術賞を受けた『背教者ユリアヌス』等、独自の歴史小説を次々と発表。1995(平成7)年には『西行花伝』により谷崎潤一郎賞受賞。他の作品に『嵯峨野明月記』『春の戴冠』等。
北杜夫
キタ・モリオ
(1927-2011)本名・斎藤宗吉。東京青山生れ。旧制松本高等学校を経て、東北大学医学部を卒業。神経科専攻。1960年、半年間の船医としての体験をもとに『どくとるマンボウ航海記』を刊行。同年、『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞。その後、『楡家の人びと』(毎日出版文化賞)、『輝ける碧き空の下で』(日本文学大賞)などの小説、歌集『寂光』を発表する一方、「マンボウ・シリーズ」や『あくびノオト』などユーモアあふれるエッセイでも活躍した。父、斎藤茂吉の生涯をつづった「茂吉四部作」により大佛次郎賞受賞。
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