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一の糸

有吉佐和子/著

869円(税込)

発売日:1974/11/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

これぞ芸道小説の白眉! 三味線一筋の男、愛に自由な女。文楽の世界を描く傑作長編。

造り酒屋の箱入娘として育った茜は、十七歳の頃、文楽の三味線弾き、露沢清太郎が弾く一の糸の響に心を奪われた。その感動は恋情へと昂っていくが、彼には所帯があった。二十年が過ぎた。清太郎は徳兵衛を襲名し、妻を亡くしていた。独身を通した茜は、偶然再会した男の求婚を受入れ、後添えとなるのだった。大正から戦後にかけて、芸道一筋に生きる男と愛に生きる女を描く波瀾万丈の一代記。

書誌情報

読み仮名 イチノイト
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 560ページ
ISBN 978-4-10-113208-2
C-CODE 0193
整理番号 あ-5-8
ジャンル 文芸作品
定価 869円
電子書籍 価格 869円
電子書籍 配信開始日 2014/03/07

著者プロフィール

有吉佐和子

アリヨシ・サワコ

(1931-1984)和歌山生れ。東京女子大短大卒。1956(昭和31)年「地唄」が芥川賞候補となり文壇に登場。代表作に、紀州を舞台にした年代記『紀ノ川』『有田川』『日高川』の三部作、一外科医のために献身する嫁姑の葛藤を描く『華岡青洲の妻』(女流文学賞)、老年問題の先鞭をつけた『恍惚の人』、公害問題を取り上げて世評を博した『複合汚染』など。理知的な視点と旺盛な好奇心で多彩な小説世界を開花させた。

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