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艶書

山本周五郎/著

693円(税込)

発売日:1983/12/27

  • 文庫
  • 電子書籍あり

人生には遠回りでしか辿りつけない場所がある。幼馴染との恋を描いた表題作他、心に沁みる十一篇。

宵節句の宴で七重は隣家の出三郎の袂に艶書を入れる。しかし、部屋住みでうだつがあがらないと思っている出三郎には、それが誰からのものかわからないまま、七重は他家へ嫁してゆく。廻り道をしてしか実らぬ恋を描く「艶書」。愛する男を立ち直らせるために、自ら愛着を断つ女心のかなしさを謳った「憎いあん畜生」。著者が娯楽小説として初めて世に問うた「だだら団兵衛」など全11編。

  • テレビ化
    火曜ドラマ 山本周五郎時代劇 武士の魂(2017年4月放映)
目次
だだら団兵衛
槍術年代記
本所霙河岸
金作行状記
憎いあん畜生
城を守る者
五月雨日記
宵闇の義賊
艶書
可笑記
花咲かぬリラ
解説 木村久邇典

書誌情報

読み仮名 エンショ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 384ページ
ISBN 978-4-10-113445-1
C-CODE 0193
整理番号 や-2-44
ジャンル 歴史・時代小説、文学賞受賞作家
定価 693円
電子書籍 価格 616円
電子書籍 配信開始日 2012/07/01

著者プロフィール

山本周五郎

ヤマモト・シュウゴロウ

(1903-1967)山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」と死の直前まで途切れなく傑作を発表し続けた。

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