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天北原野〔上〕

三浦綾子/著

880円(税込)

発売日:1985/05/28

  • 文庫

北海道ハマベツ。貧しいこの土地で生まれ育った美しい少女貴乃と、小学校校長の息子孝介は、互いに愛し合い、結婚の約束を結んでいた。しかし製材所の息子完治の恐ろしいたくらみによって、孝介は遠い樺太へと旅立ち、残された貴乃には完治の執拗な求愛が続く……。北の果ての原野で、苛酷な苦難と運命に耐え抜く人々の姿を通じ、生きることの尊厳と意味を問いかける大河小説。

書誌情報

読み仮名 テンポクゲンヤ1
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 496ページ
ISBN 978-4-10-116212-6
C-CODE 0193
整理番号 み-8-12
ジャンル 文芸作品
定価 880円

著者プロフィール

三浦綾子

ミウラ・アヤコ

(1922-1999)旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。1964年、朝日新聞の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動。主な作品に『塩狩峠』『道ありき』『天北原野』『銃口』など。1998(平成10)年、旭川に三浦綾子記念文学館が開館。

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