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広き迷路

三浦綾子/著

649円(税込)

発売日:1987/03/27

  • 文庫

旭川出身で銀座のデパートに勤める早川冬美には、高級官僚を父に持つ大企業のエリート社員・町沢加奈彦という素敵な恋人がいた。だが札幌に出張している筈の加奈彦を都心で見かけて以来、冬美の心に不安の影がよぎる。加奈彦さんには何か秘密がある……。平凡な幸福を願う冬美を襲った恐るべき罠。都会の迷路に潜む人間の孤独と欲望を、息詰るサスペンスで浮き彫りにした異色長編。

目次
1 イニシアル
2 吸殻
3 サングラスの男
4 おせんころがし
5 披露宴
6 女の影
7 門標
8 記念塔の下
9 破局
解説 水谷昭夫

書誌情報

読み仮名 ヒロキメイロ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 304ページ
ISBN 978-4-10-116217-1
C-CODE 0193
整理番号 み-8-17
ジャンル 文芸作品、歴史・時代小説
定価 649円

著者プロフィール

三浦綾子

ミウラ・アヤコ

(1922-1999)旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。1964年、朝日新聞の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動。主な作品に『塩狩峠』『道ありき』『天北原野』『銃口』など。1998(平成10)年、旭川に三浦綾子記念文学館が開館。

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