目覚めよと人魚は歌う
356円(税込)
発売日:2004/10/28
- 文庫
「星野智幸さんの小説を読むことは、たったひとりで異国を旅することに似ている」――角田光代。三島由紀夫賞受賞作。
大きな目は少し緑がかって睫毛が長く肌は薄いシナモン色をした日系ペルー人の青年ヒヨヒトは、暴走族との乱闘事件に巻き込まれ伊豆高原の家に逃げ込んだ。そこでは恋人との夢のような想い出に生きる女・糖子が疑似家族を作って暮らしていた。自分の居場所が見つからないふたりが出逢い触れ合った数日間を、サルサのリズムにのせて濃密に鮮やかに艶かしく描く。三島由紀夫賞受賞作。
書誌情報
読み仮名 | メザメヨトニンギョハウタウ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 160ページ |
ISBN | 978-4-10-116451-9 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | ほ-15-1 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 356円 |
著者プロフィール
星野智幸
ホシノ・トモユキ
1965(昭和40)年、アメリカ・ロサンゼルス生れ。早稲田大学第一文学部卒業後、2年半の新聞社勤めを経て、2年間メキシコへ留学。1997(平成9)年『最後の吐息』で文藝賞、2000年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、2003年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、2011年『俺俺』で大江健三郎賞、2015年『夜は終わらない』で読売文学賞、2018年『焔』で谷崎潤一郎賞を受賞。他の作品に『在日ヲロシヤ人の悲劇』『虹とクロエの物語』『呪文』『だまされ屋さん』『植物忌』などがある。
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る