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ヨーロッパ退屈日記

伊丹十三/著

693円(税込)

発売日:2005/03/02

  • 文庫

この人が「随筆」を「エッセイ」に変えた。本書を読まずしてエッセイを語るなかれ。1965年、颯爽と登場したデビュー作!

1961年、俳優としてヨーロッパに長期滞在した著者は、語学力と幅広い教養を武器に、当地での見聞を洒脱な文体で綴り始めた。上質のユーモアと、見識という名の背骨を通した文章は、戦後日本に初めて登場した本格的な「エッセイ」だった。山口瞳は本書をこのように推した。「私は、この本が中学生・高校生に読まれることを希望する。汚れてしまった大人たちではもう遅いのである」。

書誌情報

読み仮名 ヨーロッパタイクツニッキ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 320ページ
ISBN 978-4-10-116731-2
C-CODE 0195
整理番号 い-80-1
ジャンル エッセー・随筆、評論・文学研究、ノンフィクション、ビジネス・経済
定価 693円

どういう本?

タイトロジー(タイトルを読む)

「ヨーロッパ退屈日記」というのは、その時山口さんがつけてくれた題である。文章がなんともいえず倦怠している、実に退屈そうだ、というのである。(■B6判のためのあとがき 本書293ぺージ)

著者プロフィール

伊丹十三

イタミ・ジュウゾウ

1933(昭和8)年映画監督伊丹万作の長男として京都に生まれる。映画俳優、デザイナー、エッセイスト、後に映画監督。TV番組、TVCMの名作にも数多く関わり、精神分析がテーマの雑誌「モノンクル」の編集長も務めた。翻訳者としての仕事もあり、料理の腕も一級だった。映画「お葬式」発表以降は映画監督が本業に。数々のヒット作を送り出した後、1997(平成9)年12月没。エッセイスト伊丹十三の魅力を一冊にまとめた『伊丹十三の本』(新潮社)がある。

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