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下駄の上の卵

井上ひさし/著

935円(税込)

発売日:2022/07/27

  • 文庫
  • 電子書籍あり

敗戦直後、憧れの軟式野球ボールを求めて山形から東京へと向かった少年たちの大冒険。

昭和21年7月。憧れのまっ白な軟式野球ボールを手に入れるため、山形から闇米抱え密かに東京へと向かった国民学校六年生の野球狂の少年たち。その大冒険は、疲弊と混乱の極みに達した東京の街を舞台に、一進一退のシーソーゲームとなって展開していく。眼前に広がる敗戦の実像、しかし人々はなおしたたかに生きている。戦後とはいったい何だったのかを少年たちの視点から繙(ひもと)いた永遠の名作。

目次
第一章 球は転々
第二章 外野の塀
第三章 左翼手が追いついて
第四章 遊撃手めがけて好返球
第五章 遊撃手は振り向きざま
第六章 バックホーム、タッチアウト
解説 井筒和幸

書誌情報

読み仮名 ゲタノウエノタマゴ
シリーズ名 新潮文庫
装幀 南伸坊/カバー装幀
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 544ページ
ISBN 978-4-10-116836-4
整理番号 い-14-10
定価 935円
電子書籍 価格 935円
電子書籍 配信開始日 2022/07/27

著者プロフィール

井上ひさし

イノウエ・ヒサシ

(1934-2010)山形県生れ。上智大学文学部卒業。浅草フランス座で文芸部進行係を務めた後、「ひょっこりひょうたん島」の台本を共同執筆する。以後『道元の冒険』(岸田戯曲賞、芸術選奨新人賞)、『手鎖心中』(直木賞)、『吉里吉里人』(読売文学賞、日本SF大賞)、『腹鼓記』、『不忠臣蔵』(吉川英治文学賞)、『シャンハイムーン』(谷崎潤一郎賞)、『東京セブンローズ』(菊池寛賞)、『太鼓たたいて笛ふいて』(毎日芸術賞、鶴屋南北戯曲賞)など戯曲、小説、エッセイ等に幅広く活躍した。2004(平成16)年に文化功労者、2009年には日本藝術院賞恩賜賞を受賞した。1984(昭和59)年に劇団「こまつ座」を結成し、座付き作者として自作の上演活動を行った。

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