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古井由吉/著

649円(税込)

発売日:2014/05/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

豊潤な言葉の連なりに身を任せると、実感を伴う風景が拡がり、感覚が研ぎ澄まされて行く。至福の読書体験でした。又吉直樹(ピース)

父と子。男と女。人は日々の営みのなかで、あるとき辻に差しかかる。静かに狂っていく父親の背を見て。諍いの仲裁に入って死した夫が。やがて産まれてくる子も、また――。日常に漂う性と業の果て、破綻へと至る際で、小説は神話を変奏する。生と死、自我と時空、あらゆる境を飛び越えて、古井文学がたどり着いた、ひとつの極点。濃密にして甘美な十二の連作短篇。

目次



割符
受胎
草原
暖かい髭
林の声
雪明かり
半日の花
白い軒
始まり
詩を読む、時を眺める 大江健三郎×古井由吉

書誌情報

読み仮名 ツジ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 368ページ
ISBN 978-4-10-118506-4
C-CODE 0193
整理番号 ふ-8-6
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 649円
電子書籍 価格 649円
電子書籍 配信開始日 2017/05/26

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著者プロフィール

古井由吉

フルイ・ヨシキチ

(1937-2020)1937年東京生まれ。東京大学独文科修士課程修了。ロベルト・ムージル、ヘルマン・ブロッホらドイツ文学の翻訳を手がけたのち、1971年「杳子」で芥川賞を受賞。1980年『栖』で日本文学大賞、1983年『槿』で谷崎潤一郎賞、1987年「中山坂」で川端康成文学賞、1990年『仮往生伝試文』で読売文学賞、1997年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。『山躁賦』『眉雨』『楽天記』『野川』『辻』『白暗淵』『ゆらぐ玉の緒』『この道』ほか数多の著作を遺して、2020年2月永眠。

判型違い(単行本)

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