三好達治詩集
572円(税込)
発売日:1951/02/13
- 文庫
――淡くかなしきもののふるなり/紫陽花いろのもののふるなり/はてしなき並樹のかげを/そうそうと風のふくなり――秋風が木の葉をまくように、青春の日の悲しい憧憬と、深い孤独感をたたえた処女詩集『測量船』に始まり、あらゆる題材を自由自在に歌いあげた『駱駝の瘤にまたがつて』まで。澄み切った知性で、漂泊の世の風景をとらえた詩業を集大成する。
書誌情報
読み仮名 | ミヨシタツジシシュウ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 304ページ |
ISBN | 978-4-10-119801-9 |
C-CODE | 0192 |
整理番号 | み-4-1 |
ジャンル | 詩歌 |
定価 | 572円 |
著者プロフィール
三好達治
ミヨシ・タツジ
(1900-1964)大阪市生れ。東京帝大仏文科在学中、梶井基次郎らの「青空」同人となる。1930(昭和5)年第一詩集『測量船』を刊行。日本の伝統詩と西欧近代詩が融合した、新しい抒情詩人としての名声を決定づけた。『一点鐘』『花筐』『駱駝の瘤にまたがつて』などの詩集の他、「萩原朔太郎」など評論も多く、翻訳には『巴里の憂鬱』『昆虫記』などがある。
河盛好蔵
カワモリ・ヨシゾウ
(1902-2000)大阪府堺市生れ。1928(昭和3)年から二年間フランスに留学、主にモラリスト文学を研究。帰国後、長らく東京教育大、共立女子大等で教鞭をとる。モロワをはじめとする多数の訳業のほか、明朗・快活な人生論、女性論で人気を博した。代表作には『フランス文壇史』(読売文学賞)、『パリの憂愁』(大佛次郎賞)、『藤村のパリ』(読売文学賞)等。1988年、文化勲章受章。
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