
死後の恋―夢野久作傑作選―
825円(税込)
発売日:2016/10/28
- 文庫
怪奇幻想小説の奇才が描く究極の甘美と狂気! 夢野ワールドから厳選した全10編。
ロシア革命直後のウラジオストックで、怪しい男がロマノフ王家の宝石にまつわる奇妙な体験を語る(「死後の恋」)。海難事故で無人島に漂着した兄妹が出遭った悪夢を父母宛に綴る(「瓶詰地獄」)。鼓作りの男が想いを寄せる女に贈った鼓の、尋常ならざる音色が不吉な事件を起こす(「あやかしの鼓」)――。夢と現(うつつ)の狭間へと誘(いざな)う奇才夢野ワールドから厳選した究極の甘美と狂気、全10編。
目次
死後の恋
瓶詰地獄
悪魔祈祷書
人の顔
支那米の袋
白菊
いなか、の、じけん
怪夢
木魂
あやかしの鼓
瓶詰地獄
悪魔祈祷書
人の顔
支那米の袋
白菊
いなか、の、じけん
怪夢
木魂
あやかしの鼓
所感 夢野久作
編者解説 日下三蔵
編者解説 日下三蔵
書誌情報
読み仮名 | シゴノコイユメノキュウサクケッサクセン |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 464ページ |
ISBN | 978-4-10-120641-7 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | ゆ-15-1 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 825円 |
著者プロフィール
夢野久作
ユメノ・キュウサク
(1889-1936)福岡県生れ。本名は杉山泰道(たいどう)。慶應義塾大学中退。陸軍少尉、禅僧などを経て、1926(大正15)年、雑誌「新青年」に投稿した「あやかしの鼓」が入選、37歳で探偵小説作家としてデビュー。夢野久作とは、夢想家という意の福岡の方言であり、父が「あやかしの鼓」を評して付けた。1935(昭和10)年、構想から十年以上の歳月をかけた大作、『ドグラ・マグラ』を上梓、後に高い評価を受け代表作となる。他、「少女地獄」「瓶詰地獄」「押絵の奇蹟」など、怪奇幻想小説の奇才と讃えられるも、47歳で逝去。
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