
流跡
440円(税込)
発売日:2014/05/28
- 文庫
鮮烈のデビュー作「流跡」。幻の短篇「家路」。言葉でしか味わえない至福のひととき。芥川賞作家の原点
ヒト、密書、スーツケース。夜な夜な「よからぬもの」を運ぶ舟頭。雨上がりの水たまりに煙突を視る会社員。漂着した島で船に乗り遅れる女。私はどうしてここにいるのか。女房を殺したような、子どもの発話が遅れているような、金魚が街に溢れている、ような――。流転する言葉をありのままに描き、読み手へと差し出した鮮烈のデビュー作。芥川賞受賞前夜の短篇「家路」を同時収録。
目次
流跡
家路
家路
流れ去る命と言葉 朝吹真理子×堀江敏幸
解説 四方田犬彦
解説 四方田犬彦
書誌情報
読み仮名 | リュウセキ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 144ページ |
ISBN | 978-4-10-125182-0 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | あ-76-2 |
ジャンル | 文芸作品、文学賞受賞作家 |
定価 | 440円 |
著者プロフィール
朝吹真理子
アサブキ・マリコ
1984(昭和59)年、東京生れ。2009(平成21)年、「流跡」でデビュー。
2010年、同作でドゥマゴ文学賞を最年少受賞。2011年、「きことわ」で芥川賞を受賞した。他の著書に『TIMELESS』、エッセイ集『抽斗のなかの海』、『だいちょうことばめぐり』(写真・花代)などがある。
判型違い(単行本)
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