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ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶

大崎善生/著

440円(税込)

発売日:2007/12/21

  • 文庫

木漏れ日のように温かな出会いを決して忘れない――。静謐な調べを奏でる恋愛短編集。

永遠に私の前から姿を消してしまった洋一のことを、結婚を控えた今、しきりに思い出すのはなぜだろう。大学時代、決定的な関係を避けて、あやふやに別れた彼との木漏れ日のように温かな記憶(「ドイツイエロー」)。孤独な魂が響き合い、その一夜だけを共にした男が私に刻印した言葉の響き(「いつか、マヨール広場で」)。今でも忘れられない追憶の中で、密やかな調べを奏でる四つの恋愛短編。

目次
キャトルセプタンブル
容認できない海に、やがて君は沈む
ドイツイエロー
いつか、マヨール広場で
解説 谷村志穂

書誌情報

読み仮名 ドイツイエローモシクハアルヒロバノキオク
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-126572-8
C-CODE 0193
整理番号 お-67-2
ジャンル 文芸作品
定価 440円

著者プロフィール

大崎善生

オオサキ・ヨシオ

(1957-2024)1957(昭和32)年、札幌市生れ。2000(平成12)年、デビュー作の『聖の青春』で新潮学芸賞を、2001年『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。2002年には、初めての小説作品『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞した。他の作品に『アジアンタムブルー』『ドナウよ、静かに流れよ』『ロックンロール』『孤独か、それに等しいもの』『別れの後の静かな午後』『優しい子よ』『スワンソング』『孤独の森』『ランプコントロール』『ユーラシアの双子』『ロストデイズ』などがある。

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