
いまも、君を想う
473円(税込)
発売日:2012/10/30
- 文庫
- 電子書籍あり
家内あっての自分だった。映画、文芸評論の第一人者が綴る、感涙の追想記。
家内あっての自分だった。一人きりで迎える静かな時間の中で、とめどなく蘇る君在りし頃の思い出。手料理の味、忘れられない旅、おしゃれ、愛した猫や思い出の映画……。夫婦二人だけで過ごした35年間のささやかな日常には、常に君がいてくれた。いい時も悪い時も、7歳下の美しく、明るく、聡明な君が──。文芸・映画評論でつとに知られる著者が綴る、亡き妻へ捧げる感涙の追想記。
目次
持てあます野良猫二匹やひとり者
家内、川本恵子は二〇〇八年、五十七歳で逝った
家内、川本恵子は二〇〇八年、五十七歳で逝った
日々の暮しのなかのファッションと小さなたしなみ/三鷹での新婚のころ/ツー・ストライク、ノー・ボール、それでもニッコリまけないぞ/料理好き
「人生で一番の旅は」と聞くと、家内は私と行った台湾と答えた
ロシア旅行のこと、台湾旅行のこと/家計のこと、自由業の妻であること/ファッション評論のこと、アジサイのこと
他愛のない会話がいま懐しい
「一人食う飯はまずく女房と食べた晩飯は楽しかった」(伊藤茂次)
「一人食う飯はまずく女房と食べた晩飯は楽しかった」(伊藤茂次)
医者の「容赦ない宣告」/家内の本、『魅惑という名の衣裳』/「もっと優しうしといてやりゃあよかった」
静かな葬儀をするということ
幸せだった思い出を語るのが、いちばんうれしいことではないか
幸せだった思い出を語るのが、いちばんうれしいことではないか
在宅看護/善福寺川緑地への散歩/公園墓地と言う霊園で亡き妻を思いひとり弁当を食う
あとがき
「別れ」という重たい代償――西川美和
解説――佐久間文子
「別れ」という重たい代償――西川美和
解説――佐久間文子
書誌情報
読み仮名 | イマモキミヲオモウ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 208ページ |
ISBN | 978-4-10-127161-3 |
C-CODE | 0195 |
整理番号 | か-67-1 |
ジャンル | エッセー・随筆、ノンフィクション |
定価 | 473円 |
電子書籍 価格 | 473円 |
電子書籍 配信開始日 | 2023/01/13 |