日蝕・一月物語
825円(税込)
発売日:2010/12/29
- 文庫
- 電子書籍あり
典雅にしていまなお不敵、三島の再来と謳われた著者23歳のデビュー2作を合本化! あれから十余年、衝撃作は名作になった。
錬金術の秘蹟、金色に輝く両性具有者(アンドロギュノス)、崩れゆく中世キリスト教世界を貫く異界の光……。華麗な筆致と壮大な文学的探求で、芥川賞を当時最年少受賞した衝撃のデビュー作「日蝕」。明治三十年の奈良十津川村。蛇毒を逃れ、運命の女に魅入られた青年詩人の胡蝶の夢の如き一瞬を、典雅な文体で描く「一月物語」。閉塞する現代文学を揺るがした二作品を収録し、平成の文学的事件を刻む。
目次
日蝕
一月物語
一月物語
解説 四方田犬彦
渡辺保
三浦雅士
渡辺保
三浦雅士
書誌情報
読み仮名 | ニッショクイチゲツモノガタリ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 400ページ |
ISBN | 978-4-10-129040-9 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | ひ-18-10 |
ジャンル | 文芸作品、文学賞受賞作家 |
定価 | 825円 |
電子書籍 価格 | 693円 |
電子書籍 配信開始日 | 2014/10/03 |
著者プロフィール
平野啓一郎
ヒラノ・ケイイチロウ
1975(昭和50)年、愛知県生れ。京都大学法学部卒。1999(平成11)年、大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により芥川賞を受賞。著書は小説作品として、『日蝕・一月物語』、『葬送』、『高瀬川』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『顔のない裸体たち』、『決壊』(芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『ドーン』(第19回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞)、『かたちだけの愛』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』(第2回渡辺淳一文学賞)、『ある男』(第70回読売文学賞)、『本心』などがある。評論、対談、エッセイとして、『文明の憂鬱』、『ディアローグ』、『モノローグ』、『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「生命力」の行方 変わりゆく世界と分人主義』、『「カッコいい」とは何か』などがある。
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