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おぱらばん

堀江敏幸/著

605円(税込)

発売日:2009/03/02

  • 文庫

忘れられた小説と郊外の人々をゆるやかにむすぶ、漂泊のことば。三島賞受賞作ついに刊行。

とりすました石畳の都会から隔たった郊外の街に暮らす私。自らもマイノリティとして日を過ごす傍らで、想いは、時代に忘れられた文学への愛惜の情とゆるやかにむすびつきながら、自由にめぐる。ネイティブのフランス人が冷笑する中国移民の紋切型の言い回しを通じ、愛すべき卓球名人の肖像を描いた表題作をはじめ、15篇を収録した新しいエッセイ/純文学のかたち。三島賞受賞作。

  • 受賞
    第12回 三島由紀夫賞
目次
おぱらばん
BLEU, BLUES, BLEUET
ドクトゥール・ウルサン
留守番電話の詩人
洋梨を盗んだ少女
貯水池のステンドグラス
床屋嫌いのパンセ
ボトルシップを燃やす
音の環
黄色い部屋の謎
クウェートの夕暮れ
手数料なしで貸します

珈琲と馬鈴薯
のぼりとのスナフキン
解説 声にならない声の刺青――「おぱらばん」 吉増剛造

書誌情報

読み仮名 オパラバン
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 288ページ
ISBN 978-4-10-129474-2
C-CODE 0193
整理番号 ほ-16-4
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 605円

著者プロフィール

堀江敏幸

ホリエ・トシユキ

1964(昭和39)年、岐阜県生れ。1999(平成11)年『おぱらばん』で三島由紀夫賞、2001年「熊の敷石」で芥川賞、2003年「スタンス・ドット」で川端康成文学賞、2004年同作収録の『雪沼とその周辺』で谷崎潤一郎賞、木山捷平文学賞、2006年『河岸忘日抄』、2010年『正弦曲線』で読売文学賞、2012年『なずな』で伊藤整文学賞、2016年『その姿の消し方』で野間文芸賞、ほか受賞多数。著書に、『郊外へ』『書かれる手』『いつか王子駅で』『めぐらし屋』『バン・マリーへの手紙』『アイロンと朝の詩人 回送電車III』『未見坂』『彼女のいる背表紙』『燃焼のための習作』『音の糸』『曇天記』ほか。

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