
誰よりも美しい妻
482円(税込)
発売日:2009/03/02
- 文庫
そもそも身勝手な確信がなくて、人は人を愛せるだろうか? 全く新しい恋愛の形を描く直木賞作家の傑作長編小説。
高名なヴァイオリニスト・安海惣介と美しい妻の園子。二人の間には12歳の息子・深がいる。臆面もなく妻の美しさを口にしながらも、夫は若い女との恋愛をやめられない。妻は易々と浮気に気づく。気づいていて知らないふりをする。夫の共犯者であるかのように――。深の初恋相手、園子に心寄せる夫の親友、惣介の前妻や恋人たちも加わり、愛の輪舞が始まる。直木賞作家の傑作恋愛長編。
書誌情報
読み仮名 | ダレヨリモウツクシイツマ |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 288ページ |
ISBN | 978-4-10-130253-9 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | い-79-3 |
ジャンル | 文芸作品、文学賞受賞作家 |
定価 | 482円 |
著者プロフィール
井上荒野
イノウエ・アレノ
1961年東京生れ。成蹊大学文学部卒。1989年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞、2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、2008年『切羽へ』で直木賞、2011年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞、2016年『赤へ』で柴田錬三郎賞、2018年『その話は今日はやめておきましょう』で織田作之助賞を受賞。他の作品に『もう切るわ』『ひどい感じ 父・井上光晴』『夜を着る』『キャベツ炒めに捧ぐ』『リストランテ アモーレ』『あちらにいる鬼』『あたしたち、海へ』『そこにはいない男たちについて』『百合中毒』『生皮 あるセクシャルハラスメントの光景』『小説家の一日』などがある。
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る