
妻の超然
539円(税込)
発売日:2013/02/28
- 文庫
- 電子書籍あり
「そうやっていつまでも超然としてればいいよ。私は、もう合わせられないけど」
結婚して十年。夫婦関係はとうに冷めていた。夫の浮気に気づいても理津子は超然としていられるはずだった(「妻の超然」)。九州男児なのに下戸の僕は、NPO活動を強要する酒好きの彼女に罵倒される(「下戸の超然」)。腫瘍手術を控えた女性作家の胸をよぎる自らの来歴。「文学の終焉」を予兆する凶悪な問題作(「作家の超然」)。三つの都市を舞台に「超然」とは何かを問う傑作中編集。
目次
妻の超然
下戸の超然
作家の超然
下戸の超然
作家の超然
解説――滅亡の彼方に夕映えを待ち望む 安藤礼二
書誌情報
読み仮名 | ツマノチョウゼン |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 272ページ |
ISBN | 978-4-10-130454-0 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | い-83-4 |
ジャンル | 文芸作品、文学賞受賞作家 |
定価 | 539円 |
電子書籍 価格 | 594円 |
電子書籍 配信開始日 | 2013/04/12 |
著者プロフィール
絲山秋子
イトヤマ・アキコ
1966年東京都生れ。早稲田大学政治経済学部卒業後、住宅設備機器メーカーに入社し、2001年まで営業職として勤務する。2003年「イッツ・オンリー・トーク」で文學界新人賞、2004年「袋小路の男」で川端康成文学賞、2005年『海の仙人』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、2006年「沖で待つ」で芥川賞を受賞。『逃亡くそたわけ』『ばかもの』『妻の超然』『末裔』『不愉快な本の続編』『忘れられたワルツ』『離陸』など著書多数。
判型違い(単行本)
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