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優駿〔下〕

宮本輝/著

880円(税込)

発売日:1989/11/28

  • 文庫
  • 電子書籍あり

その疾駆は、奇跡を運んだ。宿運、嫉妬、敵愾心、裏切り……、人間達の心のうごめきを一頭の美しい馬が風となってたち斬っていく。宮本文学を代表する傑作長編。

母の肉は子の肉、子の骨は母の骨なり……。いのちの哀しさ尊さに突き当りながらも、虚無と喧噪のなかで人間の業(ごう)から逃(のが)れられない男たち、女たち。だが、そういう彼らも、いつしかオラシオンの美しさ危うさに魅せられて一体化し、自らの愛と祈り、ついには運命そのものを賭けていった。やがて迎えるダービー決戦――。圧倒的な感動を呼ぶサラブレッド・ロマン。吉川英治文学賞受賞。

  • 受賞
    第21回 吉川英治文学賞
目次
第六章 翡翠色の道
第七章 鎖の輪
第八章 冬の鳥
第九章 春雷
第十章 黒い風
終章 長い流れ
 あとがき
解説 岩波 剛

書誌情報

読み仮名 ユウシュン2
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
頁数 480ページ
ISBN 978-4-10-130707-7
C-CODE 0193
整理番号 み-12-7
ジャンル 文芸作品、文学賞受賞作家
定価 880円
電子書籍 価格 737円
電子書籍 配信開始日 2013/10/04

著者プロフィール

宮本輝

ミヤモト・テル

1947(昭和22)年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、1977年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため2年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『道頓堀川』『錦繍』『青が散る』『流転の海』『優駿』(吉川英治文学賞)『約束の冬』(芸術選奨文部科学大臣賞)『にぎやかな天地』『骸骨ビルの庭』(司馬遼太郎賞)『水のかたち』『田園発 港行き自転車』等著書多数。2010 (平成22)年、紫綬褒章受章。2018年、37年の時を経て「流転の海」シリーズ全九部(毎日芸術賞)を完結させた。

The Teru's Club / 宮本輝公式サイト (外部リンク)

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