ホーム > 書籍詳細:養老孟司特別講義 手入れという思想

養老孟司特別講義 手入れという思想

養老孟司/著

737円(税込)

発売日:2013/10/29

  • 文庫

子育て、都市化、死の意味……大事な話を全て詰めました。養老流日本人論。

人間が手入れした自然にこそ豊かな生命が宿る。お化粧も子育ても同じで毎日毎日手入れをする。どういうつもりでどこにもっていくのかはわからなくても、そうやってきたのが私たち日本人の生き方の特徴だ──。我が国独自の思想をはじめ、子育てや教育、都市化の未来、死ぬということ、心とからだについてなど、現代日本社会を説いた八つの名講演を収録。『手入れ文化と日本』改題。

目次
子どもと現代社会
子どもについての最近の統計で一番驚いたのは、テレビを一日何時間見ているかというもので、平均で五時間半でした。テレビ世代と私の世代はどこが違うのか……
子育ての自転車操業
私が教養で最初にする講義は、知るということ、知るとは何かということです。今の若い人は、「自己」と「知ること」が別になっていることに気がついたからです……
心とからだ
西行の『山家集』から、「心」と「からだ」の言葉が入った歌を拾い出す作業をしたことがあります。当時の人々が心という言葉をどう使っていたかを知るためです……
現代の学生を解剖する
知るということは、自分が変わることです。それ以前の自分が部分的にせよ死んで生まれ変わる。「朝に道を聞かば夕に死すとも可なり」は、そのことを言っているのだと思います……
脳と表現
いま皆さんがお喋りしているのが表現です。表現では女性が有利で、一対一になりますと絶対に私はかなわない。言い負けてしまう。「言葉」は典型的な表現です……
手入れ文化と日本
戦後の日本というのは、イデオロギーなしに急速に都市化が進んだ最初の社会ではないかという気がします。全国どこに行っても町がないところがない……
現代と共同体――田舎と都会
解剖の主任教授をしているときに、解剖体慰霊祭の問題が起きました。東大では谷中の天王寺で明治以来やっていますが、「問題だ」という投書がきたのです……
日常生活の中の死の意味
日常に死が失われたということは、ある意味ではとても良い社会です。しかし裏返すと、その社会を作っている人間の理解力が減ってくることも意味します……
あとがき
初出一覧

書誌情報

読み仮名 ヨウロウタケシトクベツコウギテイレトイウシソウ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 320ページ
ISBN 978-4-10-130837-1
C-CODE 0195
整理番号 よ-24-7
ジャンル 哲学・思想、社会学、思想・社会
定価 737円

著者プロフィール

養老孟司

ヨウロウ・タケシ

1937(昭和12)年、鎌倉生れ。解剖学者。東京大学医学部卒。東京大学名誉教授。1989(平成元)年『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。著書に『唯脳論』『バカの壁』『手入れという思想』『遺言。』『ヒトの壁』など多数。池田清彦との共著に『ほんとうの環境問題』『正義で地球は救えない』など。

この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。

感想を送る

新刊お知らせメール

養老孟司
登録
哲学・思想
登録
社会学
登録
思想・社会
登録

書籍の分類