
神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く―
649円(税込)
発売日:2010/04/26
- 文庫
体験的ノンフィクションの傑作。「性」から見つめたイスラーム世界。国々を旅し、現地に暮らす。
イスラームの国々では、男と女はどのように裸体を絡ませ合っているのだろう──。「性」という視点からかの世界を見つめれば、そこには、性欲を持て余して戒律から外れる男女がいて、寺院の裏には神から見放された少女売春婦までがいる。東南アジアから中東まで旅し、土地の人々とともに暮らし、体感したあの宗教と社会の現実。戦争報道では分からない、もう一つのイスラーム報告。
目次
旅の始めに
第一章 街娼たちの渇愛――インドネシア/パキスタン
夜会
婆
兄弟の秘め事
禁じられた舞踊
婆
兄弟の秘め事
禁じられた舞踊
第二章 異境を流れる者――ヨルダン/レバノン/マレーシア
月の谷の女
死海の占い師
堕天使
死海の占い師
堕天使
第三章 家族の揺らぎ――バングラデシュ/イラン/ミャンマー
人さらい
砂漠の花嫁
問わず語り
砂漠の花嫁
問わず語り
第四章 掟と死――パキスタン/アフガニスタン/インド
銃声の子
花の都の裏切り者
切除
水の祈り
花の都の裏切り者
切除
水の祈り
第五章 路上の絆――バングラデシュ
浮浪児の渇き
幼ない乳
幼ない乳
旅の終わりに
文庫版あとがき
文庫版あとがき
書誌情報
読み仮名 | カミノステタラタイイスラームノヨルヲアルク |
---|---|
シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 400ページ |
ISBN | 978-4-10-132531-6 |
C-CODE | 0195 |
整理番号 | い-99-1 |
ジャンル | マスメディア |
定価 | 649円 |
著者プロフィール
石井光太
イシイ・コウタ
1977年、東京都生まれ。海外の最深部に分け入り、その体験を元に『物乞う仏陀』を上梓。斬新な視点と精密な取材、そして読み応えのある筆致でたちまち人気ノンフィクション作家に。近年はノンフィクションだけでなく、小説、児童書、写真集、漫画原作、シナリオなども発表している。主な作品に『絶対貧困』『遺体』『43回の殺意』『「鬼畜」の家』『近親殺人』『こどもホスピスの奇跡』(いずれも新潮社)『本当の貧困の話をしよう』『ルポ 誰が国語力を殺すのか』(ともに文藝春秋)『教育虐待一子供を壊す「教育熱心」な親たち』(ハヤカワ新書)など。
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