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土師守/著

605円(税込)

発売日:2002/05/29

  • 文庫

人を殺してはならない。誰にもそんな権利などない。奪った尊い未来を思え、苦しめ、そして償え。(編集担当)

「おじいちゃんのとこ、いってくるわ」ドアの閉まる音がして、淳は家を出ていきました。これが、私たち家族と淳との永遠の別れになってしまいました――。1997年5月に起きた「神戸連続児童殺傷事件」。14歳の少年に我が子を奪われた父が綴る鎮魂の手記。眼を細め見守った息子の成長から、あの忌まわしい事件の渦中の出来事、そして「少年法」改正に至る闘いまでを、被害者遺族が詳細に描く。

目次
誕生と成長
永遠の別れ
変わり果てた姿
捜査
犯人逮捕
少年と人権
不信
報道被害
少年法
供述調書
卒業、そして一周忌
あとがきにかえて
文庫版あとがき
解説 本村 洋

書誌情報

読み仮名 ジュン
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 292ページ
ISBN 978-4-10-133031-0
C-CODE 0195
整理番号 は-31-1
ジャンル 文学・評論、社会学、事件・犯罪
定価 605円

著者プロフィール

土師守

ハセ・マモル

1956(昭和31)年、神戸市生まれ。神戸大学医学部卒。放射線科医師。1997(平成9)年5月、「酒鬼薔薇聖斗」と名乗る少年の凶行により、当時小学校6年生だった次男、淳君を失う。1998年秋、絶望の淵より一語一語、心を込めて綴った鎮魂の手記『淳』(単行本)が広く全国の読者の共感と感動を呼んだ。

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