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累犯障害者

山本譲司/著

649円(税込)

発売日:2009/03/30

  • 文庫

殺人、売春、放火、監禁、偽装結婚……。彼らはなぜ、罪を重ねなければならなかったのか。障害者の犯罪をめぐる社会の闇に迫る。

刑務所だけが、安住の地だった――何度も服役を繰り返す老年の下関駅放火犯。家族のほとんどが障害者だった、浅草通り魔殺人の犯人。悪びれもせず売春を繰り返す知的障害女性たち。仲間内で犯罪組織を作るろうあ者たちのコミュニティ。彼らはなぜ罪を重ねるのか? 障害者による事件を取材して見えてきた、刑務所や裁判所、そして福祉が抱える問題点を鋭く追究するルポルタージュ。

目次
序章 安住の地は刑務所だった――下関駅放火事件
第一章 レッサーパンダ帽の男――浅草・女子短大生刺殺事件
第二章 障害者を食い物にする人々――宇都宮・誤認逮捕事件
第三章 生きがいはセックス――売春する知的障害女性たち
第四章 ある知的障害女性の青春――障害者を利用する偽装結婚の実態
第五章 多重人格という檻――性的虐待が生む情緒障害者たち
第六章 閉鎖社会の犯罪――浜松・ろうあ者不倫殺人事件
第七章 ろうあ者暴力団――「仲間」を狙いうちする障害者たち
終章 行き着く先はどこに――福祉・刑務所・裁判所の問題点
あとがき
文庫版あとがき
解説 江川紹子

書誌情報

読み仮名 ルイハンショウガイシャ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 336ページ
ISBN 978-4-10-133872-9
C-CODE 0195
整理番号 や-60-2
ジャンル 社会学、事件・犯罪
定価 649円

著者プロフィール

山本譲司

ヤマモト・ジョウジ

1962(昭和37)年北海道生れ、佐賀県育ち。早稲田大学教育学部卒。菅直人代議士の公設秘書、都議会議員2期を経て、1996(平成8)年に衆議院議員に当選。2期目の当選を果たした2000年の9月、政策秘書給与の流用事件を起こし、2001年2月に実刑判決を受ける。433日に及んだ獄中での生活を『獄窓記』として著す。同書は2004年、第3回「新潮ドキュメント賞」を受賞。他の著書に『塀の中から見た人生』(安部譲二氏との共著)『累犯障害者』『続 獄窓記』などがある。

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