
きのうの空
649円(税込)
発売日:2003/05/28
- 文庫
- 電子書籍あり
家族は重かった。でも、支えだった。柴田錬三郎賞受賞。
見上げた空は果てしなく高かった。都会での華やかな暮らし、想い続けている人の横顔が、ふわり浮かんだ。だが、この地にしがみつき、一日一日をひたすらに積み重ねなければ、生きてゆけなかった。わたしの帰りを家族が待っていた。親やきょうだいは、ときに疎ましくときには重く、ただ間違いなく、私をささえていた。名匠が自らを注ぎこみ、磨き続けた十色の珠玉。柴田錬三郎賞受賞作。
書誌情報
読み仮名 | キノウノソラ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 448ページ |
ISBN | 978-4-10-134516-1 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | し-35-6 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 649円 |
電子書籍 価格 | 715円 |
電子書籍 配信開始日 | 2013/06/01 |
著者プロフィール
志水辰夫
シミズ・タツオ
1936(昭和11)年、高知県生れ。1981年、『飢えて狼』でデビュー。巧みなプロットと濃密な文体で、熱烈なファンを獲得する。1986年『背いて故郷』で日本推理作家協会賞を、1991(平成3)年『行きずりの街』で、日本冒険小説協会大賞を受賞する。さらに、2001年『きのうの空』で、柴田錬三郎賞を受賞。『青に候』『みのたけの春』『ラストラン』『つばくろ越え』『夜去り川』『疾れ、新蔵』『新蔵唐行き』など、多くの著書がある。
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