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ひらがなでよめばわかる日本語

中西進/著

572円(税込)

発売日:2008/05/28

  • 文庫

漢字を捨てて考えよう。日本人のこころが見えてくる。目・鼻・歯も芽・花・葉も根っこはおなじ。

〈目・鼻・歯〉も〈芽・花・葉〉も、〈め・はな・は〉。文字を〈書く〉のも頭を〈掻く〉のも〈かく〉。太陽も焚き火も〈ひ〉……日本語はひらがなで考えると俄然面白くなる。漢字の影響を外すと日本語本来の形が見えてくる。言葉がわかれば人間がわかる。日本人の心はこんなに豊かだったのかと驚く。稀代の万葉学者が語る日本人の原点。『ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎ』改題。

目次
この本を読む人のために
ひらがなでよめばわかる 自然界から生まれたことば
第一章 体のパーツ、なぜこうよぶの?
め みみ はな/ひたい ほほ かお/み からだ て/つめ/ち ちち/け
第二章 人の一生は、草木の一生
もえる/さく さいわい/さかり/なる/しぬ しなえる/かれる
第三章 自然の摂理をつかさどる太陽
ひ/かがやく/ひがし にし/はる ふゆ/あき なつ
第四章 天界からのメッセージ
あめ そら/さみだれ/しぐれ はるさめ/みず/かみなり/いなずま
もう一度考えたい たましいと対話することば
第一章 どうして命は尊いのだろう
いきる いのち/いのちにむかう/たまきはる/たましい こころ/いきのお たまのお/みたまのふゆ/ひつぎ
第二章 神とともにある暮らし
かみ/ほとけ/いわう ねがう/のろう/まつり/あそぶ/くる くるう/まわる まう おどる/つみ とが
第三章 絆を信じて求めあうこころ
むすぶ/いろ/おもう こう/しのぶ/かなしい/いえ やど/たび くさまくら
知っていますか 日本人の考え方がわかることば
第一章 具体からはじまって抽象へ
もの/こと/とこ つね/とき ところ/かげ/うつし
第二章 本質的な働きから考える
あやしい うつくしい みにくい/かしこい さとい/やさしい/しる しろ
誤解していませんか 日本語の基本ルール
第一章 音と訓とはなにか
第二章 意味の豊かさこそ日本語のたから
第三章 日本語はあいまいか
第四章 失われた古代の発音
第五章 ことばは国境を越える
あとがき
解説 佐藤武義

書誌情報

読み仮名 ヒラガナデヨメバワカルニホンゴ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-134851-3
C-CODE 0181
整理番号 な-64-1
ジャンル 言語学
定価 572円

著者プロフィール

中西進

ナカニシ・ススム

1929(昭和4)年東京生れ。東京大学大学院修了。文化功労者。1963年刊行の『万葉集の比較文学的研究』により読売文学賞、日本学士院賞受賞。日本文化の全体像を視野に納めた研究・評論活動で知られ、和辻哲郎文化賞、大佛次郎賞など受賞。『古代日本人・心の宇宙』『日本人の忘れもの』『ことばの風景』『中西進と読む「東海道中膝栗毛」』『中西進著作集』など著書多数。「万葉みらい塾」を開き万葉集の魅力を小中学生に教える。日本ペンクラブ副会長。

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