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草祭

恒川光太郎/著

649円(税込)

発売日:2011/04/26

  • 文庫

そっちの世界が辛いならあっちの〈町〉にいけばいい。この物語は訴えかける。「人間は再生する」と。異才のストーリーテラーが達した圧倒的傑作!!

たとえば、苔むして古びた水路の先、住宅街にひしめく路地のつきあたり。理由も分らずたどりつく、この世界のひとつ奥にある美しい町〈美奥〉。母親から無理心中を強いられた少年、いじめの標的にされた少女、壮絶な結婚生活の終焉をむかえた女……。ふとした瞬間迷い込み、その土地に染みこんだ深い因果に触れた者だけが知る、生きる不思議、死ぬ不思議。神妙な命の流転を描く、圧倒的傑作。

目次
けものはら
屋根猩猩
くさのゆめがたり
天化の宿
朝の朧町
解説 吉野仁

書誌情報

読み仮名 クサマツリ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 368ページ
ISBN 978-4-10-135131-5
C-CODE 0193
整理番号 つ-27-1
ジャンル 文芸作品
定価 649円

著者プロフィール

恒川光太郎

ツネカワ・コウタロウ

1973(昭和48)年、東京都生れ。2005(平成17)年、「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。2014年、『金色機械』で日本推理作家協会賞を受賞。他の著作に『草祭』『真夜中のたずねびと』『滅びの園』『化物園』『箱庭の巡礼者たち』などがある。

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