
遠くの声に耳を澄ませて
605円(税込)
発売日:2012/02/28
- 文庫
目的地まで、いつかきっとたどりつける。壁を越えて、やがて知る人生のきらめき。『スコーレNo.4』の著者による奇跡のような短編集。
瑞々しい感性と肌理細やかな心理描写で注目される著者が紡ぎ出す、ポジティブな気持ちになれる物語。看護師、会社員、母親。その淡々とした日常に突然おとずれる、言葉を失うような、背筋が凍るような瞬間。どん底の気持ちを建て直し、彼らが自分ひとりで人生に決断を下すとき、何を護り、どんな一歩を踏み出すのか。人生の岐路に立つ人々を見守るように描く、12編の傑作短編集。
目次
アンデスの声
転がる小石
どこにでも猫がいる
秋の転校生
うなぎを追いかけた男
部屋から始まった
初めての雪
足の速いおじさん
クックブックの五日間
ミルクティー
白い足袋
夕焼けの犬
転がる小石
どこにでも猫がいる
秋の転校生
うなぎを追いかけた男
部屋から始まった
初めての雪
足の速いおじさん
クックブックの五日間
ミルクティー
白い足袋
夕焼けの犬
解説 豊崎由美
書誌情報
読み仮名 | トオクノコエニミミヲスマセテ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 288ページ |
ISBN | 978-4-10-138431-3 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | み-50-1 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 605円 |
どういう本?
一行に出会う
胸の中にあったあの街にそっくりの風景がそこに写っていた。(本書27ぺージ)
著者プロフィール
宮下奈都
ミヤシタ・ナツ
1967(昭和42)年福井県生まれ。上智大学文学部哲学科卒。2004(平成16)年、「静かな雨」が文學界新人賞佳作に入選。2007年に発表された長編『スコーレNo.4』が話題となる。瑞々しい感性と綿密な心理描写で、最も注目される新鋭のひとり。著書に『よろこびの歌』『太陽のパスタ、豆のスープ』『田舎の紳士服店のモデルの妻』『メロディ・フェア』『誰かが足りない』などがある。
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