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私の嫌いな10の人びと

中島義道/著

572円(税込)

発売日:2008/09/01

書誌情報

読み仮名 ワタシノキライナジュウノヒトビト
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫、電子書籍
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-146726-9
C-CODE 0195
整理番号 な-33-6
ジャンル エッセー・随筆、ノンフィクション
定価 572円
電子書籍 価格 506円
電子書籍 配信開始日 2015/01/02

「戦う哲学者」の日本的常識への挑戦状。こんな「いい人」の鈍感さが我慢できない! あんな「いい人」の不誠実さがたまらない!

「笑顔の絶えない人」「みんなの喜ぶ顔が見たい人」……そんな「いい人」に出会うと、不愉快でたまらない! 共通するのは、自分の頭で考えず、世間の考え方に無批判に従う怠惰な姿勢だ。多数派の価値観を振りかざし、少数派の感受性を踏みにじる鈍感さだ。そんなすべてが嫌なのだ! 「戦う哲学者」中島義道が10のタイプの「善人」をバッサリと斬る。日本的常識への勇気ある抗議の書。

目次
1 笑顔の絶えない人
笑顔の絶えない顔は気持ち悪い
「笑って、笑って」
不自然な明るさ
笑顔の絶えない女と笑顔の絶えない男
2 常に感謝の気持ちを忘れない人
感謝の気持ちを他人に要求する人
非社会的自己への改造
勘三郎の襲名に寄せて
国民のため思想
日本的商人道徳への違和感
「怒鳴るのは家でしてくれ!」
現代日本には「表現の自由」はない
「すべてを神に感謝せよ!」
卒業生へのはなむけの言葉
3 みんなの喜ぶ顔が見たい人
過分な要求
みんなの喜ぶことを喜ばないと「迫害」される
自分のことをいつも後回しにする人
難民のしたたかさ
夜回り先生
家族至上主義
「関白宣言」
私の講演後、三人が精神に変調をきたした?
4 いつも前向きに生きている人
考えない人
思いっきり暗い雰囲気の会社を創りたい!
断じてくよくよしてはならない?
泣きたいときは泣けばいい
厭なことはみんな忘れてしまう人
5 自分の仕事に「誇り」をもっている人
大学で哲学を「教える」ということ
「文学研究」という壮大な無駄
私の大学改造案
ほとんどの芸術創造は無駄である
文句なしに有益な仕事もある
サン=テグジュペリ
ルナールの日記
6 「けじめ」を大切にする人
「けじめ」とは何か?
曲がったことが大嫌いな男たち
「ひとの迷惑になることだけはするなよ!」とお説教する人
「おまえが情けない」と言う人
「損をしてもいい」という発想を伝えるのは難しい
取っ組み合いの「譲り合い」
鍵事件
私は自分の卒業研究生をかばわない
7 喧嘩が起こるとすぐ止めようとする人
対立を嫌う人々
他人に絶対的に無関心な人々
女を殴ることはそんなに悪いことなのか?
三島由紀夫の自決
親には思う存分心配かけていい
小谷野敦氏との喧嘩
小浜逸郎氏との幻の書簡集
8 物事をはっきり言わない人
「あれだよ、わかるだろ?」
ニュースはすぐに伝えるべきだ
言葉で相手を「刺す」さまざまなやり方
「ここだけの話だからな」
「はっきり」とは何か
ああ、会議!
なぜ私は潰されないのか?
学内行政には虚しさ以外の何ものも感じない
9 「おれ、バカだから」と言う人
専門バカと普通のバカ
「教授がそんなに偉いのですか!」
バカな女の利口さ
女の論理?
『伊豆の踊子』
『東京タワー』
恋の深入りを押しとどめようとする人々
10 「わが人生に悔いはない」と思っている人
さっさと満足して死になさい
『東京暮色』
あとがき――私の嫌いな人とはどんな人か

解説 麻木久仁子

著者プロフィール

中島義道

ナカジマ・ヨシミチ

1946(昭和21)年福岡県生れ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。哲学博士(ウィーン大学)。2009(平成21)年、電気通信大学教授を退官。著書に『ウィーン愛憎』『哲学の教科書』『〈対話〉のない社会』『孤独について』『人生を〈半分〉降りる』『私の嫌いな10の言葉』『働くことがイヤな人のための本』『続・ウィーン愛憎』『悪について』『狂人三歩手前』『人生に生きる価値はない』『人生、しょせん気晴らし』『差別感情の哲学』『ウィーン家族』『英語コンプレックスの正体』などがある。

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