
仮想儀礼〔上〕
1,045円(税込)
発売日:2011/05/30
- 文庫
- 電子書籍あり
宗教は金になる。神を信じない男が教祖を名乗った。魂の彷徨を描く傑作。
ゲーム作家に憧れて職を失なった正彦は、桐生慧海と名乗って、同じく失業者の矢口と共に金儲け目当ての教団「聖泉真法会」を創設する。悩める女たちの避難場所に過ぎなかった集まりは、インターネットを背景に勢力を拡大するが、営利や売名目的の人間たちの介入によって、巨額の金銭授受、仏像や不動産をめぐる詐欺、信者の暴力事件、そして殺人など続発するトラブルに翻弄される。
書誌情報
読み仮名 | カソウギレイ1 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 624ページ |
ISBN | 978-4-10-148416-7 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | し-38-5 |
ジャンル | ミステリー・サスペンス・ハードボイルド、文学賞受賞作家、ノンフィクション |
定価 | 1,045円 |
電子書籍 価格 | 935円 |
電子書籍 配信開始日 | 2021/06/04 |
著者プロフィール
篠田節子
シノダ・セツコ
1955(昭和30)年、東京生まれ。東京学芸大学卒。東京都八王子市役所勤務を経て1990(平成2)年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。1997年『女たちのジハード』で直木賞、『ゴサインタン』で山本周五郎賞を、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、2015年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、2019年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞し、2020年紫綬褒章を受章した。他の著書に、『夏の災厄』『弥勒』『ブラックボックス』『長女たち』『肖像彫刻家』『田舎のポルシェ』『失われた岬』『セカンドチャンス』など多数。
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