沈黙の画布
924円(税込)
発売日:2012/07/30
- 文庫
- 電子書籍あり
未亡人は、なぜ名画を贋作と呼んだのか。暴かれる人間の業、ミステリーの超大作。
愛なのか、狂気なのか──。女性エッセイストが絶賛したことを機に、一躍脚光を浴びた知られざる天才画家。美術誌の編集者だった橘は、胸に迫る画風に惹かれ、無名のまま亡くなった謎の男の画集を企画するが、未亡人は、作品の何点かを贋作と頑なに主張する。いぶかしがる橘をよそに、現存する絵の価格は一夜にして高騰し……。スリリングな絵画ミステリーの超大作。『薄暮』改題。
書誌情報
読み仮名 | チンモクノガフ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 608ページ |
ISBN | 978-4-10-148418-1 |
C-CODE | 0193 |
整理番号 | し-38-7 |
ジャンル | ミステリー・サスペンス・ハードボイルド、文学賞受賞作家 |
定価 | 924円 |
電子書籍 価格 | 924円 |
電子書籍 配信開始日 | 2021/06/04 |
著者プロフィール
篠田節子
シノダ・セツコ
1955(昭和30)年、東京生まれ。東京学芸大学卒。東京都八王子市役所勤務を経て1990(平成2)年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。1997年『女たちのジハード』で直木賞、『ゴサインタン』で山本周五郎賞を、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、2015年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、2019年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞し、2020年紫綬褒章を受章した。他の著書に、『夏の災厄』『弥勒』『ブラックボックス』『長女たち』『肖像彫刻家』『田舎のポルシェ』『失われた岬』『セカンドチャンス』など多数。
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