赤と黒〔下〕
1,045円(税込)
発売日:1958/05/22
- 文庫
- 電子書籍あり
『恋愛論』の著者が描く情熱の犯罪。実在の事件を元にした歴史的名作。
召使の密告で職を追われたジュリヤンは、ラ・モール侯爵の秘書となり令嬢マチルドと強引に結婚し社交界に出入りする。長年の願望であった権力の獲得と高職に一歩近づいたと思われたとたん、レーナル夫人の手紙が舞いこむ……。実在の事件をモデルに、著者自身の思い出、憧憬など数多くの体験と思想を盛りこみ、恋愛心理の鋭い分析を基調とした19世紀フランス文学を代表する名作。
書誌情報
読み仮名 | アカトクロ2 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫、電子書籍 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 624ページ |
ISBN | 978-4-10-200804-1 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | ス-2-4 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 1,045円 |
電子書籍 価格 | 924円 |
電子書籍 配信開始日 | 2016/03/18 |
著者プロフィール
スタンダール
Stendhal
(1783-1842)東南フランス、ドーフィネ地方のグルノーブルに生れた。本名はアンリ・ベール。ナポレオン遠征軍に参加していた陸軍士官時代にミラノに入城し、以来熱烈なイタリア賛美者となる。ミラノでの恋愛体験をもとに著した『恋愛論』、あるいは意志と情熱に満ちた人物の若々しい行動を描きあげた『赤と黒』や『パルムの僧院』など、その著作はロマン主義とリアリズムにまたがる近代文学の最も偉大な先駆とされる。
小林正
コバヤシ・タダシ
(1911-1975)旧満州・旅順生れ。東京帝大文学部仏文科卒。スタンダール研究の権威として知られ、日仏文化センター理事長など数々の要職を歴任した。1968年、レジオン・ド・ヌール勲章を受章。
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