カルメン
649円(税込)
発売日:1972/05/23
- 文庫
愛しい女の赤い唇、そこから滴る悪魔の囁き……。永遠の情熱の物語。
南国スペインの情熱を象徴するカルメン。純朴で真面目な青年ドン・ホセは、彼女と出会ったために運命を狂わせられる。嫉妬、決闘、殺人、そしてついにはカルメンをも殺してしまう……冷静簡潔な筆致でそのあやしいまでの美しさを描く表題作。奴隷船を襲った惨劇を巧みな構成で組み立てた『タマンゴ』。裏切り行為をしてしまった我が子を銃殺する『マテオ・ファルコネ』など全6編。
書誌情報
読み仮名 | カルメン |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 384ページ |
ISBN | 978-4-10-204301-1 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | メ-1-1 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 649円 |
著者プロフィール
メリメ
Merimee,Prosper
(1803-1870)フランスの作家、考古学者。スタンダールらと共に自由主義的な一派を形成し、スペインの女優の作品の仏訳と偽った『クララ・ガスルの戯曲』(1825)を処女作に、長編歴史小説『シャルル九世年代記』(1829)、短編小説集『モザイク』(1833)など傑作を発表した。1834年、史的建造物監督官に任命されてからは欧州各地を旅行するかたわら『カルメン』(1845)などを発表。1853年上院議員就任後はもっぱらロシア文学の紹介に努めた。
堀口大學
ホリグチ・ダイガク
(1892-1981)東京・本郷生れ。詩人、仏文学者。慶応義塾大学を中退し、10数年間外国で暮す。『月光とピエロ』に始まる創作詩作や、訳詩集『月下の一群』等の名翻訳により、昭和の詩壇、文壇に多大な影響を与えた。1979年文化勲章受章。
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