
マンスフィールド短編集
781円(税込)
発売日:1957/09/03
- 文庫
美しすぎる詩情、深すぎる洞察。20世紀最高の短編作家。
楽しく華やかな園遊会の日にローラの心を占めていたのは、貧しい家族を残して事故死した近所の男のことだった。感じやすい少女の人生への最初の目覚めを描く代表作「園遊会」を含む15編を収める。一種の印象主義ともいうべき、精緻で微妙な文体で、詩情豊かに人間心理を追求する。純粋な自我を貫いた一生を通して、いつも生の下に死の影を見ていた著者の哀愁にみちた短編集である。
書誌情報
読み仮名 | マンスフィールドタンペンシュウ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 400ページ |
ISBN | 978-4-10-204801-6 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | マ-2-1 |
ジャンル | 文芸作品 |
定価 | 781円 |
著者プロフィール
マンスフィールド
Mansfield,Katherine
(1888-1923)イギリスの作家。ニュージーランド生れ。少女時代から作家を目指してロンドンに移る。チェーホフに学んだ表現技法は2度目の結婚後に開花し、短編集『園遊会』(1922)は高い評価を受けた。作家としての地位も確立されたが、翌年34歳の若さでこの世を去った。他の短編集に『幸福』『鳩の巣』などがある他、詩集や日記、書簡集も刊行されている。
安藤一郎
アンドウ・イチロウ
(1907-1972)詩人、英文学者。東京外国語学校英語部卒。20世紀の英米文学作品の紹介で知られる。詩集に『思想以前』、訳書に『ダブリン市民』(ジョイス)『私だけの部屋』(ウルフ)など。
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