絵のない絵本
319円(税込)
発売日:1952/08/19
- 文庫
世界一もの知りなお月さまが教えてくれる不思議な出来事。
わたしは、貧しい絵描き。友達はいないし、窓から見えるのは、灰色の煙突ばかり。ところがある晩のこと、外をながめていたら、お月さまが声をかけてくれた……。ある時はヨーロッパの人々の喜びと悩みを語り、ある時は空想の翼にのって、インド、中国、アフリカといった異国の珍しい話にまで及ぶ。短い物語の中に温かく優しい感情と明るいユーモアが流れる、宝石箱のような名作。
書誌情報
読み仮名 | エノナイエホン |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 112ページ |
ISBN | 978-4-10-205501-4 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | ア-1-1 |
ジャンル | 評論・文学研究 |
定価 | 319円 |
著者プロフィール
アンデルセン
Andersen,Hans Christian
(1805-1875)デンマークのオーデンセに、貧しい靴屋の子として生れる。小学校にもろくに通えなかったが、読書によって文学的指向が育てられた。無一文で首都コペンハーゲンに出、自費出版したユーモラスな旅行記『ホルメン運河からアマーア島東端までの徒歩旅行』が売れて文壇出世作となる。浪漫的名作『即興詩人』で世界に名声が広がり、『人魚姫』を含む第三童話集刊行以降は、近代童話の確立者としても世界に認められた。
矢崎源九郎
ヤザキ・ゲンクロウ
(1921-1967)北欧文学者、言語学者。山梨県生れ。東京帝大言語学科卒。東京教育大で教鞭をとる。アンデルセン『童話名作集』、デ=アミーチス『クオレ 愛の学校』など多数の訳書がある。
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