かもめ・ワーニャ伯父さん
473円(税込)
発売日:1967/09/27
- 文庫
恋と名声にあこがれる女優志望の娘ニーナに、芸術の革新を夢見る若手劇作家と、中年の流行作家を配し、純粋なものが世の凡俗なものの前に滅んでゆく姿を描いた『かもめ』。失意と絶望に陥りながら、自殺もならず、悲劇は死ぬことにではなく、生きることにあるという作者独自のテーマを示す『ワーニャ伯父さん』。チェーホフ晩年の二大名作を、故神西清の名訳で収録する。
書誌情報
読み仮名 | カモメワーニャオジサン |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 256ページ |
ISBN | 978-4-10-206502-0 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | チ-1-2 |
ジャンル | 戯曲・シナリオ |
定価 | 473円 |
著者プロフィール
チェーホフ
Chekhov,A.P.
(1860-1904)南ロシアの港町タガンローグに生れる。16歳の時に家が破産し、モスクワ大学医学部に入ると同時に家計を支えるため、雑誌・新聞に短編や雑文を執筆。七年間で四百編以上の作品を発表して文名も高まったが、安易な名声に満足できず、本格的な文学を志向するようになる。人間観察に優れた短編の他、晩年には劇作に主力を注ぎ、演劇史に残る戯曲も多い。代表作に『桜の園』『三人姉妹』『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『かわいい女』『犬を連れた奥さん』など。
神西清
ジンザイ・キヨシ
(1903-1957)小説家、翻訳家。東京生れ。東京外国語学校露語部文科卒。ガルシン『紅い花』などロシア文学、フランス文学の翻訳で知られる。
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