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ダブリナーズ

ジェイムズ・ジョイス/著 、柳瀬尚紀/訳

737円(税込)

発売日:2009/03/02

  • 文庫

海外名作新訳コレクション。『ダブリン市民』が生まれ変わった! 『フィネガンズ・ウェイク』の訳者による画期的新訳。

アイルランドの首都ダブリン、この地に生れた世界的作家ジョイスが、「半身不随もしくは中風」と呼んだ20世紀初頭の都市。その「魂」を、恋心と性欲の芽生える少年、酒びたりの父親、下宿屋のやり手女将など、そこに住まうダブリナーたちを通して描いた15編。最後の大作『フィネガンズ・ウェイク』の訳者が、そこからこの各編を逆照射して日本語にした画期的新訳。『ダブリン市民』改題。

目次
姉妹 The Sisters
出会い An Encounter
アラビー Araby
エヴリン Eveline
カーレースが終って After the Race
二人の伊達男 Two Gallants
下宿屋 The Boarding House
小さな雲 A Little Cloud
写し Counterparts
土くれ Clay
痛ましい事故 A Painful Case
委員会室の蔦の日 Ivy Day in the Committee Room
母親 A Mother
恩寵 Grace
死せるものたち The Dead
解説 柳瀬尚紀

書誌情報

読み仮名 ダブリナーズ
シリーズ名 Star Classics 名作新訳コレクション
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 400ページ
ISBN 978-4-10-209203-3
C-CODE 0197
整理番号 シ-3-3
ジャンル 文芸作品、評論・文学研究
定価 737円

著者プロフィール

(1882-1941)アイルランドのダブリンに生れ、ヨーロッパを転々としながら「沈黙・流浪・狡猾」の姿勢で創作活動を続け、20世紀最大の作家の一人となる。意識の流れ、神話的方法、音楽的技法、パロディ、造語など、言語の可能性をとことん追求し、実現した。主な作品に、『ダブリナーズ』『若い芸術家の肖像』『ユリシーズ』『フィネガンズ・ウェイク』などがある。

柳瀬尚紀

ヤナセ・ナオキ

(1943-2016)北海道根室市生れ。早稲田大学大学院博士課程修了。1991(平成3)年大学教師を辞職し、辞書駆使して翻訳執筆活動に専念。翻訳不可能と言われたジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』を1993年に完訳。著書に本書の他、『辞書はジョイスフル』『ジェイムズ・ジョイスの謎を解く』『翻訳はいかにすべきか』等、訳書に『幻獣辞典』、『チョコレート工場の秘密』他のダール作品、『不思議の国のアリス』他のキャロル作品等多数。半猫人を名乗る猫好き、将棋・競馬の趣味も知られる。

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