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ドルジェル伯の舞踏会

レイモン・ラディゲ/著 、生島遼一/訳

572円(税込)

発売日:1953/08/27

  • 文庫

貞淑。なのに最も淫らな恋の輪舞。二十歳で夭折した神童ラディゲの代表作。

夫以外の男性との恋愛など考えたこともなかった貞淑な女性、ドルジェル伯爵夫人マオは、夫とサーカス見物に出かけたとき知りあった青年フランソワに恋心をいだくようになる。燃え上がる情念を自制しようと苦悩するマオと青年の一途な慕情のからみあいを、20歳の天才ラディゲが、あたかも盤上のチェス駒を動かすかのような端麗なる筆致で描きあげた“最も淫らな最も貞潔な恋愛小説”。

書誌情報

読み仮名 ドルジェルハクノブトウカイ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 240ページ
ISBN 978-4-10-209401-3
C-CODE 0197
整理番号 ラ-3-1
ジャンル 文芸作品
定価 572円

著者プロフィール

レイモン・ラディゲ

Radiguet,Raymond

(1903-1923)パリ近郊の小都市サン=モールに生れる。14歳から詩を書き、雑誌に投稿。コクトー、ジャコブらとも親交を結ぶ。『肉体の悪魔』は16歳から18歳の間に書かれた。早熟な神童的作家として騒がれたが、代表作『ドルジェル伯の舞踏会』執筆の直後、腸チフスのために20歳で夭折。主な作品は、戯曲「ペリカン家の人々」、コント「ドニーズ」、詩集『燃える頬』など。

生島遼一

イクシマ・リョウイチ

(1904-1991)大阪府生れ。京都大学文学部卒。京大、九大などで教鞭をとる一方で、スタンダール、フローベール、プルースト、ルソー、サルトルなど数々の名訳を世に送りだした。

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