ナナ
1,100円(税込)
発売日:2006/12/20
- 文庫
文豪が描いた究極の悪女! 淫蕩な魅力で男たちを破滅に導く娼婦ナナ。
名作『居酒屋』の女主人公の娘としてパリの労働者街に生れたナナ。生れながらの美貌に、成長するにしたがって豊満な肉体を加えた彼女は、全裸に近い姿で突然ヴァリエテ座の舞台に登場した。パリ社交界はこの淫蕩な“ヴィナス”の出現に圧倒される。高級娼婦でもあるナナは、近づく名士たちから巨額の金を巻きあげ、次々とその全生活を破滅させてゆく。自然主義作家ゾラの最大傑作。
書誌情報
読み仮名 | ナナ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 720ページ |
ISBN | 978-4-10-211604-3 |
C-CODE | 0197 |
整理番号 | ソ-1-4 |
ジャンル | 文芸作品、評論・文学研究 |
定価 | 1,100円 |
著者プロフィール
ゾラ
Zola,Emile
(1840-1902)フランスの小説家。パリ生れ。事務員・ジャーナリストを経て短編小説の執筆にとりかかり、出世作『テレーズ・ラカン』(1867)ののち、第二帝政下の一家族の歴史を描く連作を発表。その中に『居酒屋』(1877)『ナナ』(1880)『ジェルミナール』(1885)『大地』(1887)などがある。1898年ドレフュス事件に際し禁固刑判決を受け、一時英国に亡命した。不慮のガス中毒でパリで死去。
川口篤
カワグチ・アツシ
(1902-1975)栃木市生れ。東京帝大仏文科卒。フランスの近代劇を専攻し、東京大学、学習院大学教授を歴任。訳書に『狭き門』など多数。
古賀照一
コガ・テルイチ
(1919-2006)詩人・仏文学者・評論家、宗左近のこと。『炎える母』で歴程賞を受賞。主著に『日本美 縄文の系譜』、訳書に『表徴の帝国』などがある。
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