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夜間飛行

サン=テグジュペリ/著 、堀口大學/訳

605円(税込)

発売日:1956/02/22

  • 文庫

水のように澄んだ空が星を漬し、星を現像していた。

第二次大戦末期、ナチス戦闘機に撃墜され、地中海上空に散った天才サン=テグジュペリ。彼の代表作である「夜間飛行」は、郵便飛行業がまだ危険視されていた草創期に、事業の死活を賭けた夜間飛行に従事する人々の、人間の尊厳を確証する高邁な勇気にみちた行動を描く。実録的価値と文学性を合わせもつ名作としてジッドの推賞する作品である。他に処女作「南方郵便機」を併録。

目次
夜間飛行
序………………アンドレ・ジッド
南方郵便機
序………………アンドレ・ブークレル
あとがき………堀口大學
解説 山崎庸一郞

書誌情報

読み仮名 ヤカンヒコウ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 336ページ
ISBN 978-4-10-212201-3
C-CODE 0197
整理番号 サ-1-1
ジャンル 文芸作品、評論・文学研究
定価 605円

著者プロフィール

(1900-1944)名門貴族の子弟としてフランス・リヨンに生れる。海軍兵学校の受験に失敗後、兵役で航空隊に入る。除隊後、航空会社の路線パイロットとなり、多くの冒険を経験。その後様々な形で飛びながら、1929年に処女作『南方郵便機』、以後『夜間飛行』(フェミナ賞)、『人間の土地』(アカデミー・フランセーズ賞)、『戦う操縦士』『星の王子さま』等を発表、行動主義文学の作家として活躍した。第2次大戦時、偵察機の搭乗員として困難な出撃を重ね、1944年コルシカ島の基地を発進したまま帰還せず。

堀口大學

ホリグチ・ダイガク

(1892-1981)東京・本郷生れ。詩人、仏文学者。慶応義塾大学を中退し、10数年間外国で暮す。『月光とピエロ』に始まる創作詩作や、訳詩集『月下の一群』等の名翻訳により、昭和の詩壇、文壇に多大な影響を与えた。1979年文化勲章受章。

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