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祖国を愛しながら亡命先のパリに客死した薄幸の詩人ハイネ。甘美な歌に放浪者の苦渋がこめられて独特の調ベを奏でる珠玉の詩集。

ハイネ詩集

ハイネ/著 、片山敏彦/訳

497円(税込)

本の仕様

発売日:1951/02/22

読み仮名 ハイネシシュウ
シリーズ名 新潮文庫
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
ISBN 978-4-10-217301-5
C-CODE 0198
整理番号 ハ-3-1
ジャンル 詩歌
定価 497円

美と愛情の朗らかな使者ハイネ。だが彼はユダヤ系ドイツ人という宿命の星の下に生れ、人類解放の旗手として、祖国を愛しながら亡命先のパリに客死した薄幸の詩人であった。甘味な歌に放浪者の苦味が加わり、明澄さの中に幻滅や独特の皮肉の調子がまざる。彼の代表的詩集『歌の本』『新詩集』『物語詩集』から、悩みを秘めた純粋詩人ハイネの詩魂を伝える珠玉の作品を選んだ。

著者プロフィール

ハイネ Heine,Heinrich

(1797-1856)ユダヤ商人の子Harry(ハリー)としてデュッセルドルフに生れ、フランス革命の思想的洗礼を受ける。実業を望む身内の意に背き、文学に傾倒、『ハルツ紀行』『歌の本』で名声を得る。1825年、新教に改宗し、Heinrich(ハインリヒ)と改名。1831年、7月革命を機にパリへ移住、文化人と交流し、独仏文化の橋渡しに心を砕くが、1835年、ドイツ圏では全著書が発禁処分。1848年、脊椎を患い、以後病床で創作を続け、Henri(アンリ)の名で客死した。ドイツ浪漫主義の完成者とされ、《愛と革命の民衆詩人》として愛されつづけている。

片山敏彦 カタヤマ・トシヒコ

(1898-1961)高知生まれ。東京帝国大学独文科卒。詩人、評論家、独仏文学者、画家。40年をかけ『ロマン・ロラン全集』を監修する一方、ゲーテ、ハイネ、リルケ、ヘッセ等を翻訳紹介。世界文学の見地から『ドイツ詩集』等の詩集を編んだ。

目次

黄昏の薄明り
シュレーゲルに
嘗てわれ夢みたり
夜の夢に
青き両つの君が眼の
あした目覚めて
かしこへ此処へ
樹翳をわれは
いとしい人よ、君の手を
わが悲しみの良いゆりかご
おれは数々の亡霊を
山と城
薔薇と糸杉と金箔とで
山の声
二人の兄弟
気の毒なペーター
二人の擲弾兵
船出
いと麗しき五月
わが涙より咲き出ずる
君が瞳を見るときは
歌の翼にきみを乗せ
蓮の花こころおびえつ
美わしきラインの河波に
われは怨まじ
君は不幸に生きたまう
横笛と堤琴と
瞳はまるで碧い菫
世は耀やかに
寂しい松の樹
星が一つ落ちる
人ふたり別れるときは
秋の夜ふけの雨と風
ローレライ
うつくしき船頭の娘
月空にさし登り
風は翻る裳裾を
遙かなる地平の方に
何ゆえに落つる涙ぞ
見たる夢
君は花のごとく
外の面に吹雪
夏の夕影の
死は涼しき夜
愁いの故に柔らかく
お別れ
II
黒い上着に絹のくつした
樅の樹は
月はひっそりと
牧童
ブロッケン山上
日没
海辺の夜
宣言
夜の船室にて

海の凪ぎ
海の幻覚
浄化
平和
難破者
問い
森に行かん
ありとあらゆる花々は
麗しく金色に照る
森も畠も
白い樹の下蔭にすわって
森に草木は萌えて
春の夜の麗しい眼ざし
われは一つの花を
五月来りぬ
かすかなれども愛らしき

樹々は皆
ああ、わが心にあこがる
碧き春のまなざし
君わがかたえを
姿たおやかなる睡蓮
月の光に
III
フランツ・フォン・ツェットに
わが母上に
泣かんとすれど
セラフィーヌ 第一歌
セラフィーヌ 第三歌
セラフィーヌ 第八歌
セラフィーヌ 第十一歌
セラフィーヌ 第十五歌
フリーデリーケ(一八二三年)
炉辺の詩
ジェニーにおくる
不思議にすごい夢を見た
安らかに眠りいたれど
これは古い伝説の森
旧き歌
ケヴラールへの巡礼
チャイルド・ハロルド
春の祝祭
逝く夏
沈む日
異郷を
いずこに?
頭はからっぽ
歌うたう鳥は死せり
それが消える
森の寂寞
ムーシュのために(抄)
新潮文庫版への訳者あとがき
原題と出典
ハイネについて 檜山哲彦

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