アポリネール詩集
572円(税込)
発売日:1954/10/07
- 文庫
天才は文字で絵も描く。目にも愉快な「カリグラム」も収めた傑作詩集。
「ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ……」。今も歌われるシャンソンの名曲「ミラボー橋」の作者アポリネールは、20世紀初頭のパリで、前衛芸術の旗手として、詩、小説、演劇に縦横の活躍をみせ、近代詩から現代詩への方向を決定づけた才人だった。抒情と実験精神をあわせもった彼の詩を、代表的詩集である『動物詩集』『アルコール』『カリグラム』『出鱈目集』などから精選して収録。
書誌情報
読み仮名 | アポリネールシシュウ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 256ページ |
ISBN | 978-4-10-217701-3 |
C-CODE | 0198 |
整理番号 | ア-2-1 |
ジャンル | 詩歌 |
定価 | 572円 |
著者プロフィール
アポリネール
Apollinaire,Guillaume
(1880-1918)亡命ポーランド貴族の娘を母に、私生児としてローマに生れる。パリに出て、ピカソなど前衛的芸術家と交友を深め、前衛雑誌「イソップの饗宴」を創刊する。小説『異端教祖株式会社』(1910)、詩集『アルコール』(1913)、美術論集『立体派の画家たち』(1913)で時代の寵児となる。第一次大戦では砲兵隊に志願、頭部に負傷。再び文学活動を始め、前衛演劇や詩作に活躍した。「シュールレアリスム」は彼の造語である。
堀口大學
ホリグチ・ダイガク
(1892-1981)東京・本郷生れ。詩人、仏文学者。慶応義塾大学を中退し、10数年間外国で暮す。『月光とピエロ』に始まる創作詩作や、訳詩集『月下の一群』等の名翻訳により、昭和の詩壇、文壇に多大な影響を与えた。1979年文化勲章受章。
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