
ペット・サウンズ
649円(税込)
発売日:2011/11/29
- 文庫
村上春樹×ブライアン・ウィルソン。ビーチ・ボーイズの最高傑作に隠された、繊細な青年の愛と哀しみのドラマ!
1966年に発表されたビーチ・ボーイズの名盤『ペット・サウンズ』。それまでのグループのイメージを覆したこのアルバムは当初、メンバーやファンを戸惑わせ、天才的リーダー、ブライアン・ウィルソンの人生を大きく変えていく。恋愛への憧れと挫折、抑圧的な父親との確執、ドラッグ、引きこもり――。「幸福についての哀しい歌の集まり」とも評された、一人の繊細な青年の愛と絶望の軌跡。
“I know perfectly well I'm not where I should be...”
“Sometimes I feel very sad...”
“There are words we both could say...”
“I wish that every kiss was never-ending...”
“I had to prove that I could make it alone now...”
“Let's go away for awhile...”
“I keep looking for a place to fit in...”
“But sometimes I fail myself...”
“I know there's an answer...”
“The world could show nothing to me...”
“It's so sad to watch a sweet thing die...”
“Maybe if we think and wish and hope and pray it might come true...”
書誌情報
読み仮名 | ペットサウンズ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 224ページ |
ISBN | 978-4-10-217961-1 |
C-CODE | 0198 |
整理番号 | む-5-103 |
ジャンル | 音楽 |
定価 | 649円 |
著者プロフィール
ジム・フジーリ
Fusilli,Jim
1953年、アメリカ、ニュージャージー州ホーボーケン生れ。イタリア系アメリカ人の家庭に育つ。『NYPI』(邦訳は講談社文庫刊)から始まった探偵小説のシリーズのうち、「HARD,HARD CITY」は2004年ミステリー・インク・マガジンのベスト・ノベルに選ばれた。ウォール・ストリート・ジャーナルなどにロックやポップスに関する寄稿をしている。『ペット・サウンズ』はロックの名盤をテーマにしたContinuum社の「33 1/3」シリーズの一冊として刊行された。
村上春樹
ムラカミ・ハルキ
1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『スプートニクの恋人』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』、『街とその不確かな壁』などがある。『螢・納屋を焼く・その他の短編』、『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、エッセイ集、翻訳書など著書多数。2006(平成18)フランツ・カフカ賞、オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、2011年カタルーニャ国際賞、2016年アンデルセン文学賞、2022(令和4)年チノ・デルドゥカ世界賞を受賞。