シェリー詩集
737円(税込)
発売日:1980/09/29
- 文庫
漱石に多大な影響を与えた。無神論を唱えてオックスフォードを放校になった。破天荒な男シェリーが謳った荒ぶる魂。
十九世紀英国ロマン派の精髄、屈指の抒情詩人と言われるシェリーは、社会の不正と圧制を敵とし、愛と自由を謳いつづけて、その短い生涯を終えた。彼の純潔な魂と、熱狂的な理想主義は、いつまでも若者の心を捉える。また、詩人の使命は予言者的なものであるとして、詩の想像力と道徳的な機能を主張した「詩の擁護」は、最高の詩論のひとつにかぞえられている。
書誌情報
読み仮名 | シェリーシシュウ |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 352ページ |
ISBN | 978-4-10-218001-3 |
C-CODE | 0198 |
整理番号 | シ-11-1 |
ジャンル | 詩歌、評論・文学研究 |
定価 | 737円 |
著者プロフィール
シェリー
Shelley,Percy Bysshe
(1792-1822)南イングランド、サセックス州の富裕な大地主の家に生れる。オックスフォード大学に入学、急進的なパンフレットを出したため、翌年放校される。後に怪奇小説『フランケンシュタイン』を書くメアリーと結婚、バイロンと親交を結ぶ。イタリアで、ヨット帆走中に激しい雷雨に遭い溺死。代表作に、キーツへの哀悼詩『アドネーイス』や『西風に寄せる歌』『ひばりに寄せて』などの抒情詩、詩劇『縛めを解かれたプロミーシュース』、詩論『詩の擁護』がある。
上田和夫
ウエダ・カズオ
1928年金沢生れ。東大英文科卒業。元研究社出版編集担当、元明星大学教授。訳書に『小泉八雲集』『シェリー詩集』『D.H.ロレンス詩集』A.L.モートン『イギリス・ユートピア思想』など多数。編著に『イギリス文学辞典』『20世紀英語文学辞典(共編)』がある。
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