ナショナル・ストーリー・プロジェクトII
781円(税込)
発売日:2008/12/22
- 文庫
クリスマスの朝、父はその一家を救った。最高のプレゼントで。←ラジオに寄せられた全米の声。オースター精選、嘘のような本当の話。
失業、戦争、身近な人の死。誰の身にも起こりえる、だが決して「普通」ではない瞬間。少女の日のできごと、戦時中の父の逸話、奇怪な夢と現実の符合。深刻だったり、たわいもなかったり、茫然とするほどの暗合に満ちていたり――無名の人々が記憶のなかに温めていた「実話」だけが持つ確かな手触りを、編者オースターが丁寧に掬いとる。無数の物語を編み上げた、胸を打つアメリカの声。
訳者あとがき
文庫版のための訳者あとがき
書誌情報
読み仮名 | ナショナルストーリープロジェクト2 |
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シリーズ名 | 新潮文庫 |
発行形態 | 文庫 |
判型 | 新潮文庫 |
頁数 | 368ページ |
ISBN | 978-4-10-245112-0 |
C-CODE | 0198 |
整理番号 | オ-9-12 |
ジャンル | エッセー・随筆、評論・文学研究、ノンフィクション |
定価 | 781円 |
著者プロフィール
ポール・オースター
Auster,Paul
(1947-2024)1947年、ニュージャージー州ニューアーク生まれ。コロンビア大学で英文学と比較文学を専攻。大学院中退後にフランスに渡る。詩、評論、翻訳等を手がけたあと、1985年から1986年にかけての「ニューヨーク三部作」(『ガラスの街』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』)で小説家として世界的に注目を集める。以後、現代アメリカ文学を代表する作家として活躍し、『孤独の発明』『ムーン・パレス』『偶然の音楽』『リヴァイアサン』『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』『幻影の書』『オラクル・ナイト』『ブルックリン・フォリーズ』『写字室の旅/闇の中の男』『冬の日誌/内面からの報告書』『インヴィジブル』『サンセット・パーク』など多数の著作が邦訳されている。2024年死去。
柴田元幸
シバタ・モトユキ
1954年、東京生まれ。米文学者・東京大学名誉教授。翻訳家。文芸誌「MONKEY」編集長。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。翻訳の業績により、早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。現代アメリカ文学を中心に訳書多数。