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IOC―オリンピックを動かす巨大組織―

猪谷千春/著

1,540円(税込)

発売日:2013/02/28

  • 書籍
  • 電子書籍あり

五輪開催地はいかに決まるのか? 招致レースに挑む東京に勝算はあるか?

十億人とも言われる観戦者、放映権やスポンサーシップに絡んだ巨額マネー……。“世界最大の祭典”オリンピックを操るIOCとは何者か? 三〇年にわたり委員として精力的に活動し、副会長も務めた著者が、その知られざる全貌を明かす。サマランチ元会長の独裁体制の功罪、大阪の五輪招致失敗の真相など、秘話も満載。

目次
はじめに
第一章 サロンへの仲間入り
突然、要請はやってきた
サマランチ会長との初めての出会い
深夜の記者会見
“仲間入り”総会
あの頃、IOCはサロンだった
第二章 IOC委員は忙しい
IOCとはNGOである
委員として生きるには
委員席の取り合い
活動にかかる費用
サマランチ会長からの特命
理事になって見えたもの
予期せぬキャンセル
受け入れられなかった辞表
第三章 サマランチ革命の功罪
会長はワーカホリック
会長との冷戦
飽くなき権力志向
四選できた理由
ユベロス・マジック
商業主義への舵切り
オリンピック・ブランドの誕生
アメリカNBCの果てしなき挑戦
第四章 IOCの試練
アマチュアでなくてはいけない
プロ参加をめぐる攻防
ドーピングとの闘い
走り続ける満員バス
善玉コレステロールと悪玉コレステロール
聖者の街からのクリスマス・プレゼント
候補都市を訪問してはいけない
ソルトレークの余波
第五章 長野オリンピック招致の裏側
IOC委員の夢
国内での戦い
長野との深い縁
自宅にIOC委員を招待
「ザ・シティー・オブ・ナガノ」
囁かれたジャパン・マネー
環境という壁
日本選手の大活躍
大会を成功させたもの
第六章 東京に再びオリンピックは来るか
たかが支持率、されど支持率
嘉納治五郎から始まった
日本、いよいよ参加
幻の東京オリンピック
日本のオリンピック立候補史
なぜ大阪は敗れたのか
東京のチャレンジ
五輪招致をめぐるドラマ
第七章 今、考えるべきこと
夏と冬の壁をなくしたら……
野球とソフトボールを復活させるには
若者へどう伝えるか
大事なのは、広めること
日本の緊急課題
今、言うべきこと
おわりに
主要参考文献

書誌情報

読み仮名 アイオーシーオリンピックヲウゴカスキョダイソシキ
発行形態 書籍、電子書籍
判型 四六判
頁数 224ページ
ISBN 978-4-10-333491-0
C-CODE 0095
ジャンル スポーツ
定価 1,540円
電子書籍 価格 1,232円
電子書籍 配信開始日 2013/08/30

著者プロフィール

猪谷千春

イガヤ・チハル

1931(昭和6)年生まれ、北海道出身。父からスキーの英才教育を受ける。1952年オスロ五輪で回転11位、1956年コルチナ・ダンペッツオ五輪で回転2位、日本人として初の冬季五輪メダリストとなった。米国ダートマス大学を卒業後はAIU保険会社に入社、アメリカンホーム保険会社社長などを務める。1982年、IOC委員に選ばれる。以後、2011年に定年退任となるまでの約30年、さまざまな役職を務めた。理事に2度選出、2005年には副会長に就任。現在はIOC名誉委員、東京都スキー連盟会長。

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