未来を切り拓くための5ステップ―起業を目指す君たちへ―
1,540円(税込)
発売日:2014/04/18
- 書籍
- 電子書籍あり
日本人初! Googleに会社を買わせた男がステップバイステップで教える。
「起業本」の新たなバイブル誕生! いつどんなアイデアで始めるのか? 何をどう売るのか? どうやって会社を大きくするのか? 実践的なノウハウ満載。学歴や職歴、金やコネのない若者でも一発逆転が狙える。自分でビジネスを始めたいと思っている人、不確かな世の中を生きていく技術を身につけたい人には最良の1冊──。
目次
第0章 はじめに
本編に進む前に伝えておきたい いくつかのこと
第1章 いつ始めるのか? なぜ始めるのか?
世界を変えた起業家たち
起業家の三類型「オタク型」「生活型」「使命型」
周りとの比較に答えはない。目の前に広がるチャンスをしっかりつかもう
起業とは、正解がどれかを考える仕事ではなく、正解を自分で作る仕事
これからの日本型キャリアの行方:トーナメント戦からリーグ戦へ
人生は、「いつか」ではなく「いま」の積み重ね。今日始めよう
起業してからアイデアを考える人、アイデアがあって起業する人
勇気を与え心の支えになってくれる大人(メンター)を見つけよう
起業家の三類型「オタク型」「生活型」「使命型」
周りとの比較に答えはない。目の前に広がるチャンスをしっかりつかもう
起業とは、正解がどれかを考える仕事ではなく、正解を自分で作る仕事
これからの日本型キャリアの行方:トーナメント戦からリーグ戦へ
人生は、「いつか」ではなく「いま」の積み重ね。今日始めよう
起業してからアイデアを考える人、アイデアがあって起業する人
勇気を与え心の支えになってくれる大人(メンター)を見つけよう
第2章 誰と作るのか? 何を作るのか?
一人で始めるより、二人で始めよう
目の前の世界が、「他人ではなく自分にとってどう見えるか」が何よりも大切
街に出よう。おかしなところを見つけよう。アイデアを人にぶつけてみよう
一ケタ違いを目指そう: 一〇倍良い、一〇倍速い、一〇分の一の価格、それは決して一〇%ではない
良いアイデアの条件: 熱狂的なファンと、それが心底嫌いな人を生み出しているか?
形のないものに人はお金を払わない。まずは張りぼての試作品を作ってみよう
売れるかどうかは、売ってみなければ分からない。さぁ、売りに行こう
目の前の世界が、「他人ではなく自分にとってどう見えるか」が何よりも大切
街に出よう。おかしなところを見つけよう。アイデアを人にぶつけてみよう
一ケタ違いを目指そう: 一〇倍良い、一〇倍速い、一〇分の一の価格、それは決して一〇%ではない
良いアイデアの条件: 熱狂的なファンと、それが心底嫌いな人を生み出しているか?
形のないものに人はお金を払わない。まずは張りぼての試作品を作ってみよう
売れるかどうかは、売ってみなければ分からない。さぁ、売りに行こう
第3章 誰に、どうやって売るのか?
起業家が体系的にものを売るための、いくつかのステップ
まず、「何度も何度も断られる」ことを計画に織り込んでおこう
具体的に顔や姿が想像できる「最初の」「お客さん像」を持とう
そのお客さんは、いつもどこにいるのかを考えよう
自分とお客さんとの具体的な接点を作り出そう
そのお客さんが、他ではなくてその商品・サービスを買うべき理由を伝えよう
起業家はものを売るのではなく夢を売り、夢は人の口を通じて伝わる
「お客さん像」とまったく違ったお客さんが、最高のお客さんになる可能性を否定してはいけない
まず、「何度も何度も断られる」ことを計画に織り込んでおこう
具体的に顔や姿が想像できる「最初の」「お客さん像」を持とう
そのお客さんは、いつもどこにいるのかを考えよう
自分とお客さんとの具体的な接点を作り出そう
そのお客さんが、他ではなくてその商品・サービスを買うべき理由を伝えよう
起業家はものを売るのではなく夢を売り、夢は人の口を通じて伝わる
「お客さん像」とまったく違ったお客さんが、最高のお客さんになる可能性を否定してはいけない
第4章 どうやって会社を大きくするのか?
最初は自分や家族のお金でスタートするのが基本中の基本
共同創業者たちの悩み:誰がリーダーシップをとるべきか?
外部から資金調達が必要な二つの理由:「立て替え」と「投資」
連帯保証をしてまで商業銀行と付き合うべきか考えよう
エンジェル投資家やベンチャーキャピタルと夢を共にするとき
ビジネスプランを書くが、それに囚われない柔軟性を持とう
ベンチャー企業では、大企業向きの人材を雇ってはいけない
事業が上手くいかなくなったときの対処法:立て直しと法的整理
愛した子供が自分の手を離れるとき:M&AとIPO
共同創業者たちの悩み:誰がリーダーシップをとるべきか?
外部から資金調達が必要な二つの理由:「立て替え」と「投資」
連帯保証をしてまで商業銀行と付き合うべきか考えよう
エンジェル投資家やベンチャーキャピタルと夢を共にするとき
ビジネスプランを書くが、それに囚われない柔軟性を持とう
ベンチャー企業では、大企業向きの人材を雇ってはいけない
事業が上手くいかなくなったときの対処法:立て直しと法的整理
愛した子供が自分の手を離れるとき:M&AとIPO
第5章 いつも覚えておきたいこと
自分は本当に十分なリスクを取ってきただろうか? と時々振り返ろう
偉い人だからこそ未来を予測できないことを頭に入れておこう
社長に疲れるときもある。そんなときは、家族と趣味の生活に戻ろう
成功した起業家たちの行方:シリアル・アントレプレナー
偉い人だからこそ未来を予測できないことを頭に入れておこう
社長に疲れるときもある。そんなときは、家族と趣味の生活に戻ろう
成功した起業家たちの行方:シリアル・アントレプレナー
最終章 おわりに
日本の起業家たちへのフィンガープリント
謝辞 中西雄飛
【主な参考文献・資料】
【主な参考文献・資料】
書誌情報
読み仮名 | ミライヲキリヒラクタメノファイブステップキギョウヲメザスキミタチヘ |
---|---|
発行形態 | 書籍、電子書籍 |
判型 | 四六判 |
頁数 | 304ページ |
ISBN | 978-4-10-335611-0 |
C-CODE | 0034 |
ジャンル | 経営学・キャリア・MBA |
定価 | 1,540円 |
電子書籍 価格 | 1,232円 |
電子書籍 配信開始日 | 2014/10/24 |
書評
波 2014年5月号より 起業に必要なのは勇気ではなくこの本だ
若くしてベンチャー企業の社長などを多く歴任し、経営コンサルタント会社も設立した著者は、よっぽどお金儲けが好きな人なのだろう、というのが私の本書を読む前のイメージだった。「ベンチャー」イコールお金、ヒルズ族、みたいなイメージに繋がるのは、私の頭が古いのだろうか。
しかし、読後にその印象は激しく裏切られ、著者は相当なボランティア精神の持ち主だとわかった。自らの経験を惜しみなく晒し、事務的な面、精神的な面から起業に関するテクニックを披露している。大学で経営学を専攻した私だが、未だかつてこんなに詳しく起業のABCを説いた本を読んだことはない。と、偉そうに言ってみたが、単位を取るためだけにぼんやりと大学に通った私には、その類の本を読んだ経験自体が少ないのだが……。
社会人になってからも、ビジネス本はほとんど読まない。読めない、が正しいか。本書も難しかったら途中でやめちゃおう、という軽い(軽すぎる)気分で手に取ったのだったが、まさかこんなに楽に読めるとは衝撃だった。さらに読後は、自分にも起業できるかもしれないという高揚感すらあった。
私なりにまとめてみると、起業とはつまり、「現状に不満がある」もしくは「もっと○○になりたい」欲求をもつ個人あるいは会社に対してサービスを与え、お金を払ってもらえるアイディアやシステムを新しく生み出すことで、その基本になるのは、問題意識をもって世の中を観察(経験)すること。待てよ、と思う。
意識的にしろ、無意識的にしろ、人は誰もが今よりも快適なものを求めながら生きているのではないか? もっと簡単に料理を作りたい、もっと綺麗に汚れを落としたい、もっと安く買い物がしたい、もっと掃除機の音を静かにしたい……などなど。家事に追われる私はあまりにも生活の匂いがする欲求ばかり思い付いてしまうが、要するにこのように誰もが起業のためのアイディアを簡単に思いつけるということだ。生活の中で細部に目を向けている主婦はとりわけ起業家に向いているのでは? その点に気付いてからは、グイグイと内容に引き込まれていったのである。
ではなぜ起業家になりたいのか。著者は三つのパターンがあると言う。「オタク型」「生活型」「使命型」。
「オタク型」はある一つのものがあまりにも好きなタイプ、「生活型」は日々の生活費を稼ぐ、あるいは金持ちになりたいと強く願うタイプ、「使命型」は個人や社会のために、強い使命感に導かれてビジネスをスタートするタイプ。
ふむふむ、しいて言うならば私は生活型だなぁ。と思う。既に起業する気満々。もう起業が他人事ではない段階だ。そんな私の背中を著者は再度押してくる。
成功した起業家たちは必ず、過去の失敗から学び、挫折から素早く立ち直り、経験を次のチャンスに活かすという。その点では私も恋愛の失敗談なら数知れず。流した涙の池で恋ならぬ鯉が飼えるほどだが、その都度立ち上がり、歩いてきた。それらの失敗を活かせるチャンスがビジネスで訪れるかもしれないのだ! 完全に方向は間違っているが、明日にでも具体的なアイディア無きまま資金調達に走り出す勢いである。アイディアは後から考えてもいい、とも、資金調達の具体的な方法も書いてある。何から何まで詳しく載っている本だとここで改めて著者に感謝した。
著者は、特に若者や学生にこの本を読んでほしいそうだが、いやいや、これは主婦にこそ読んでもらいたいぞと反論したい。「人と同じように」「なんとなく皆がやっているから」というつまらない目線で生きるのではなく、自由な目線から世界を見て生きることを子供に教えられるという点。お金とコネがなくても起業して成功した例が沢山載っているんだから、あなたでも大丈夫、と言える点。この二つのポイントからも、本書は何より素晴らしい育児書だと言えるだろう。
また、夫に起業を促すことも出来る。たとえ、起業に到らなくとも、夫婦でビジネスのアイディアを探しながら街を見て散歩するとか、現状生活に足りないものを話し合うとか、そんな時間が持てるだけでも有意義ではないだろうか。
もしかしたら、私が近い将来、アナウンサーではなく、莫大な資産を築く起業家になっているかもしれない。インタビュアーからインタビューされる立場になっているかもしれない。本書を読めばそれは決して夢ではない話なのである。手にした人から、起業家への扉が開かれるはずだ。大丈夫。こんな私でも楽しく読めたのだから。
しかし、読後にその印象は激しく裏切られ、著者は相当なボランティア精神の持ち主だとわかった。自らの経験を惜しみなく晒し、事務的な面、精神的な面から起業に関するテクニックを披露している。大学で経営学を専攻した私だが、未だかつてこんなに詳しく起業のABCを説いた本を読んだことはない。と、偉そうに言ってみたが、単位を取るためだけにぼんやりと大学に通った私には、その類の本を読んだ経験自体が少ないのだが……。
社会人になってからも、ビジネス本はほとんど読まない。読めない、が正しいか。本書も難しかったら途中でやめちゃおう、という軽い(軽すぎる)気分で手に取ったのだったが、まさかこんなに楽に読めるとは衝撃だった。さらに読後は、自分にも起業できるかもしれないという高揚感すらあった。
私なりにまとめてみると、起業とはつまり、「現状に不満がある」もしくは「もっと○○になりたい」欲求をもつ個人あるいは会社に対してサービスを与え、お金を払ってもらえるアイディアやシステムを新しく生み出すことで、その基本になるのは、問題意識をもって世の中を観察(経験)すること。待てよ、と思う。
意識的にしろ、無意識的にしろ、人は誰もが今よりも快適なものを求めながら生きているのではないか? もっと簡単に料理を作りたい、もっと綺麗に汚れを落としたい、もっと安く買い物がしたい、もっと掃除機の音を静かにしたい……などなど。家事に追われる私はあまりにも生活の匂いがする欲求ばかり思い付いてしまうが、要するにこのように誰もが起業のためのアイディアを簡単に思いつけるということだ。生活の中で細部に目を向けている主婦はとりわけ起業家に向いているのでは? その点に気付いてからは、グイグイと内容に引き込まれていったのである。
ではなぜ起業家になりたいのか。著者は三つのパターンがあると言う。「オタク型」「生活型」「使命型」。
「オタク型」はある一つのものがあまりにも好きなタイプ、「生活型」は日々の生活費を稼ぐ、あるいは金持ちになりたいと強く願うタイプ、「使命型」は個人や社会のために、強い使命感に導かれてビジネスをスタートするタイプ。
ふむふむ、しいて言うならば私は生活型だなぁ。と思う。既に起業する気満々。もう起業が他人事ではない段階だ。そんな私の背中を著者は再度押してくる。
成功した起業家たちは必ず、過去の失敗から学び、挫折から素早く立ち直り、経験を次のチャンスに活かすという。その点では私も恋愛の失敗談なら数知れず。流した涙の池で恋ならぬ鯉が飼えるほどだが、その都度立ち上がり、歩いてきた。それらの失敗を活かせるチャンスがビジネスで訪れるかもしれないのだ! 完全に方向は間違っているが、明日にでも具体的なアイディア無きまま資金調達に走り出す勢いである。アイディアは後から考えてもいい、とも、資金調達の具体的な方法も書いてある。何から何まで詳しく載っている本だとここで改めて著者に感謝した。
著者は、特に若者や学生にこの本を読んでほしいそうだが、いやいや、これは主婦にこそ読んでもらいたいぞと反論したい。「人と同じように」「なんとなく皆がやっているから」というつまらない目線で生きるのではなく、自由な目線から世界を見て生きることを子供に教えられるという点。お金とコネがなくても起業して成功した例が沢山載っているんだから、あなたでも大丈夫、と言える点。この二つのポイントからも、本書は何より素晴らしい育児書だと言えるだろう。
また、夫に起業を促すことも出来る。たとえ、起業に到らなくとも、夫婦でビジネスのアイディアを探しながら街を見て散歩するとか、現状生活に足りないものを話し合うとか、そんな時間が持てるだけでも有意義ではないだろうか。
もしかしたら、私が近い将来、アナウンサーではなく、莫大な資産を築く起業家になっているかもしれない。インタビュアーからインタビューされる立場になっているかもしれない。本書を読めばそれは決して夢ではない話なのである。手にした人から、起業家への扉が開かれるはずだ。大丈夫。こんな私でも楽しく読めたのだから。
(あべ・あきこ フリーアナウンサー)
著者プロフィール
加藤崇
カトウ・タカシ
早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。元スタンフォード大学客員研究員。東北大学特任教授(客員)。ヒト型ロボットベンチャーの株式会社シャフトを共同創業、グーグルへ売却。2015年にフラクタをシリコンバレーで創業、CEOに就任(現会長)。米国カリフォルニア州在住。
この本へのご意見・ご感想をお待ちしております。
感想を送る